描き方分かるかなぁ?フィリピンの国旗(1986年~現在)

ブログ「DIY English」の製作者「大葉かむ」です。
みなさん、突然ですが日本の国旗はとても簡単に描けそうな気がしませんか?国旗のデザインだけであれば、みなさんが想像したとおり、下記のように比率さえ守れば、とても美しい日本の国旗が描けます。

しかし、みなさんが思っているよりも難しい問題があります。
その前に、日本の国旗が1999年に公布・執行された「国旗及び国歌に関する法律」によって、変更されていた事実を知っていますか?この事実を知らない人も多いはずです。
その中で、中央の日の丸の色は、「赤色」ではなく「紅色」と定義しています。問題になるのは「紅色」ということです。厳密にCMYKやRGBが定まっていないために、人の感性が問われるのです。今回、私はRGB190-0-63としました。
このように一見、簡単そうに見えて、実際は難しい国旗が存在します。その逆も存在します。それがフィリピンの国旗です。
今回は、複雑に見えるフィリッピンの国旗の描き方を以下のように紹介したいと思います。
フィリピンの国旗の描き方
フィリピンの特別な国旗の描き方
1. フィリピンの国旗の描き方
まず、国旗を作る上で使う色を知っておく必要があります。日本と違って曖昧な基準ではありません。使用する色は、全部で4種類です。下の表がRGBとCMYKの色一覧となります。

次に下地となる国旗全体の寸法を見ていきます。
左にある白色の三角形は正三角形になっています。日本の国旗と違い、縦横の比率は2:1です。なお、数字は比率であり、寸法ではありません。

星と太陽の図形が複雑に見えますが、まずはそれぞれの設置位置と向きを確認します。
星の角の先端は、先ほど説明した正三角形(白色)の各頂点を指し示しています。太陽は真上を基準として、光条の一つが真上を指す状態になります。また、それぞれの設置位置を間違えないように注意する必要があります。

最後に星と太陽の書き方です。まずは、簡単な星の書き方です。
直径10に綺麗に収まる五芒星を描くだけです。五芒星ですから、各頂点と円の中心が成す角は、それぞれ72度となります。

次に太陽です。
まず、太陽の中心は直径18の円となります。
次に光条ですが、円の中心に一番近い頂点が直径34の円上、一番遠い頂点が直径38の円上にあります。そして、各頂点と円の中心が成す角が、それぞれ3.75度となります。後は、これらを直線で結ぶことで光条が完成します。
光条は8本ありますから、それぞれ太陽を中心に45度ずつ回転して設置してください。

どうでしょうか?過程は多いですが、比率を守れば悩むことなく描けたではないでしょうか?
2. フィリピンの特別な国旗の描き方
フィリピンの国旗はこれ以外にも特別なものがあります。
まず、簡単なものとして、フィリピンの軍旗(戦争中に使用する国旗)です。これは次のように赤と青を上下逆にするだけです。

次に、光条が少し違うものです。間違ったデザインなのですが、たまに見かけることがあります。先で述べた3.75度を5度にしてしまったものです。

最後に、将来採用される可能性のある国旗である光条が9本の場合です。
こちらは、光条は9本ありますから、それぞれ太陽を中心に40度ずつ回転して設置することで作れます。

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