語学留学、フィリピンは失敗者で溢れている

語学留学、フィリピンは失敗者で溢れている

ブログ「DIY English」の制作者「大葉かむ」です。

今回の記事ですが、語学留学をするにあたって成功とは何かについて考えたいと思います。タイトルのとおり、フィリピンに語学留学として訪れた人の実に8割が失敗に終わって帰国していると言われています。もちろん、この数字は語学学校により隠蔽され、表に出てくることはありませんがリアルな数字だと思います。

その根拠として、私の周りにいる人を見ても、フィリピンへの語学留学で成功した人は皆無に等しいからです。逆にヨーロッパ圏内に行く人の多くは、成功しているイメージがあります。アメリカ、カナダ、オーストラリアへ行った人は、フィフティーフィフティーといったところでしょうか?

では、なぜこれほどまでに失敗者が多いのかということになります。しかし、すでにその着眼点が間違っているのです。

フィリピンに語学留学に行く人の多くが失敗しないためには、どうすれば良いかと考えている人が多く見受けられます。しかし、他の国に行く人はその国で何をしようかというポジティブな思考を持っています。なぜなら、彼らは英語に対して絶対的な自信があるからです。

それに対して、フィリピンへ語学留学に行く人は、韓国人、中国人も含めて英語に自信がない人です。そのためネガティブな思考におちいりやすいです。

語学留学に行く以上は、「失敗しない」ための心構えよりも、「成功する」というイメージを持っていることの方が重要です。なぜなら、「失敗しない≠成功する」ではないからです。

そこで今回は、フィリピンの語学留学にスポットをあてて、「成功する」とはどういうことなのかを考えてみたいと思います。「成功する」ということが分かれば、ポジティブな気持ちを持って積極的に英語学習に取り組むことが可能となり、私のように英語学習の効率化が図れると思います。

なお、正規留学(大学に入ること)は今回は対象としません。また、今回の主旨として、語学留学をする本人に対して考えるものであり、エージェントや語学学校の問題点については、軽く触れる程度とします。他者の問題についても気にはなると思いますが、これについては別の記事で書きたいと思います。今回のテーマは2つです。
失敗者について考える
成功者について考える

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1. 失敗者について考える

Think About The Failed

語学留学に行く以上は、「失敗しない」という考え方ではなく、「成功する」という考えを持って挑むことが重要と説明しましたが、失敗者のケースを見ておくことが「成功する」ということを捉える上で大きなヒントとなることも事実です。ここでは、一度失敗者について考えてみましょう。

フィリピン語学留学で失敗している人の理由として、各語学学校が上げている理由は、おおむね以下となります。
もともと英語能力が低すぎる
語学留学したにもかかわらず、日本人学生同士で話す
間違いを恐れて積極的に話すことができない
留学生活に慣れたことで怠ける
留学の目的が定まっていない
金銭的な問題で挫折する

もともと英語能力が低すぎる
つまり、留学前の準備ができていないという理由です。特に英文法は、英語を日本人が日本語で理解できるように体系化したものであり、この基本部分(特に中学英文法)を外国人から英語で習うなど、非効率であることは明らかなことです。

理由としては、
日本の文化を知らない
英語で文法を説明する
が上げられます。

外国人が日本人に噛み砕いて説明しようと考えたとしても、そもそも例を上げることができません。また、英文法で使用される英単語は専門用語であり、英語初心者は知らない単語です。そのため、中学英文法ですら理解できていない人が太刀打ちできるはずがないのです。

では、なぜ英語能力が低すぎる人が、そもそも語学留学するのかということになりますが、「英語能力が低くても話せるようになる」というキャッチフレーズで、客を集めている語学学校がフィリピンにはたくさん存在するからです。

中には日本語講師を在中させているところもありますが、わざわざ高いお金を払って海外で日本人に教えてもらう意味が分かりません。

今現在、フィリピンでは語学留学に対する客足が遠退いています。そのため、どの学校も客集めに苦労しています。それに対して、英語能力が低いにもかかわらず、英語を楽して克服したいという人が日本に溢れかえっており、語学学校の格好の的になっているのです。

語学留学したにもかかわらず、日本人学生同士で話す
これもよく聞く話ですが、語学留学した最初のうちは、英語がうまく話せないため、日本で過してきたように生活することができません。

そこで、何とか英語をものにして生活の改善を試みるか、楽な方向へ逃げるかという2つに選択肢が迫られます。

その結果、心が弱い人は同じ語学留学に来ている日本人同士でつるんでしまい、
授業以外で英語を話すことがないため、英語能力の向上に伸び悩む
ことになります。

大学受験の勉強をしっかりやってきた人であれば、そんなことにはならないはずですが、そういった人はそもそもフィリピンを選択しないでしょう。フィリピンを選択する人そのものがこのような状況にもともとおちいりやすいのです。それは、「語学留学=英語が話せるようになる」という他力本願な考えが染み付いているからです。

間違いを恐れて積極的に話すことができない
こちらもよくあるケースです。日本人は消極的な人が多く、特に間違えることに恐れをなします。そのため、英語を極力話さない、もしくは確実に正しく答えれる場合のみに回答するという形を取ります。

フィリピンの語学留学では、午前中にマンツーマンレッスン、午後にグループレッスンという形を取っている語学学校が多く、積極的な人は午前中で学んだことを午後のグループレッスンで活用しようと試みます。それに対して、消極的な人は聞き手になるだけで、お金をどぶに捨てる状態に徹するのです。

そもそも英語能力が低いためにフィリピンを選択しているわけですから、完璧な英語を話すことができるはずがありません。こんな考えでは、いつまで経っても英語は上達しないでしょう。それに、相手の先生は日本人が英語を苦手としていることは分かっているわけですから、いまさらな恥じる必要はありません。いつまで経っても成長しないことを恥じるべきです。

留学生活に慣れたことで怠ける
特にフィリピン語学留学で多いケースです。その理由として、フィリピンの語学学校のほとんどが寮を完備していることがあげられます。

フィリピンの語学学校としては、寮費が一番利益を生むため、このような形となっています。授業料と寮費、食費などを1つの料金として提示している学校しかないことを考えれば、それが何を意味するかは自ずと分かることでしょう。今回は、このことについて掘り下げることはしませんが、フィリピン語学学校が抱えている闇の1つです。

さて、寮を完備していると何が起こるかということですが、生活する上で英語を話す必要がなくなるということです。食堂に行けば勝手に食事が提供されますし、コンドミニアムの契約といった普通であれば必要となる手続きも一切必要ありません。

その結果、英語の授業で多少意志の疎通が先生とできただけで、自分は英語が話せるようになったという錯覚におちいります。そのため、怠けるという行為に走るのです。しかし、それは幻想で先生が日本人のカタカナ英語に慣れている上に、話す速度も合わせてくれているだけです。

日常でそこそこ英会話ができるというレベルは、TOEICでいうところの550点レベル(CEFRのB1)ですが、寮完備の語学学校であれば、350点(CEFRのA2)もあれば十分会話が行えるでしょう。そのことを念頭に入れておけば、いかに自分が井の中の蛙かわかるはずです。

留学の目的が定まっていない
目的がはっきりしていないために、すごく危なっかしく、常に爆弾を抱えた状態で語学留学生活を送るという状態です。

この爆弾とは、上の全ての失敗を起こす恐れを常に抱えている状態ということです。特に多い目標として、「英語が話せるようになりたい」「異国の文化に触れたい」という2つが上げられます。

これでは、いつでも挫折する準備ができている状態といっているようなものです。しっかりした目標を持って、1年間乗り切りましょう。

金銭的な問題で挫折する
フィリピンの語学留学ではあまり見ないケースですが、イギリスなどへの語学留学ではよく聞く話です。特に学生の方に多く、親御さんもよく分からないまま、お金をなんとか用意した状態でいざ語学留学してみたものの、予想に反していろいろ出費がかさみ、半年で帰国してしまうというものです。

フィリピンでも、ESLなどを利用した学生で同じケースが発生しているため、フィリピンでは絶対におこらないと言い切れるわけではありません。また、盗難などのケースもありますので、海外では何が起こるかわからないという考えで、金銭においても十分な余裕を持っておくことが重要でしょう。

最後に、注意すべき点ですがこれらの理由を上げている記事は、あくまで語学学校関連のブログです。つまり、語学学校にとってメリットがあること、都合が良いことを記事にしているに過ぎません

そのため、情報収集をする場合はしっかり相手の立場になって、本質を掴むことが重要です。そうしなければ、情報操作によってまんまとだまされて、お金だけ消費することになります。

事実、語学学校では100%成功するかのような記述しか、見当たらないと思います。

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2. 成功者について考える

Think About The Success

ところ変わって、語学学校が出している「成功」についての記事を探してみるとほとんど存在しません。書いている場合があっても、成功は個人によると書いています。なぜなら、下手なことを書いて結果が出ない場合、クレームどころか損害賠償問題にまで発展するからです。

なお、「成功者」についての記事は多数発見することができます。よくあるケースが、TOEICスコアーが短期間で大幅に点数アップをしたという記事です。このようなことを掲げている語学学校ですが、大きな学校では200人以上が収容できます。つまり、年間の利用者数は数百人を超えているわけですから、そこから5人にも満たない事例を上げたとしても、それは1%にも満たない成功例であり、証拠にはならないのです。事実、8割が失敗しているわけですから。

もし、そこまで言い切るのであれば、全員の平均スコアーアップを公表するべきです。恐らく出すことはできないでしょう。

しかし、「成功は個人による」というのも間違っているわけではありません。
ただ、その個人を区分けして正しく記載すればよいとは思いませんか?

ここからが本記事の本題です。語学留学するにあたって、語学留学前の能力は大きく分けて4つに分類することができます。それが、CEFRでいうところの「PROFICIENT USER」「INDEPENDENT USER」「BASIC USER」のの3つと、それにすら該当しないA0レベルの人です。A0レベルとは、2020年度から開始される「小学校高学年英語教科化」に向けて、NHK英語講座が新たにNHKラジオ英語基礎0として設けたものです。つまり、「A0レベル=小学生レベル」ということで、まったくもってほとんど英語が理解できない人のことです。

この中で、ほとんどのフィリピン語学学校が「PROFICIENT USER」を対象としていません。「PROFICIENT USER」自体が、そもそもフィリピンを対象として選ばないと理由もありますが、このレベルを教えることができるフィリピン人を語学学校が確保することが難しいことも事実です。

よくフィリピンのコールセンターのレベルが高いことから、フィリピン語学学校の講師陣の英語能力はさらに高いということをいう語学学校があります。しかしこれは虚偽で、日本人のイメージ「コールセンター=安月給=下位の人間」を逆手に取ったものです。フィリピンでは、コールセンターに勤めている人は、エリートの高給取りです。それに対して、語学学校は安月給のため、場合によっては素人もたくさん混ざっています。英語を専攻して、海外留学の経験があるような人たちの多くは、給料が良い大学などで英語を教えています

また、「PROFICIENT USER」の中にも稀に短期で安くこれるからという理由で、フィリピンを選び方もいますがおもにIELTS対策で訪れることが多く、英語もすでに堪能です。

逆にA0レベルの人は、フィリピンしか選択肢がありません。本来であれば、留学を考えるレベルではないのですが、先で説明したようにA0レベルの人でも「英語が話せるようになる」という甘い言葉で、人を集めている低レベルな語学学校があるため、騙されて来てしまう人も多いのが現状です。

そうなると、フィリピンの語学留学を行う上で最低限必要となるレベルは「BASIC USER」であり、「PROFICIENT USER」はレベルが高すぎて対象外となるため、実質「INDEPENDENT USER」「BASIC USER」の2つに対象が絞られます。

つまり、フィリピンでの語学留学成功の基準は、
「BASIC USER」⇒「INDEPENDENT USER」
「INDEPENDENT USER」⇒「PROFICIENT USER」
というように1つ上のステージに上がることとなります。また、
「BASIC USER」⇒「PROFICIENT USER」
と2つ上がることができれば、大成功といえるでしょう。

逆に、レベルが変わらない場合は失敗といえます。

よく、異国の文化について学べたから英語の成長に関係なく、語学留学に行った全員が成功であるという醜い言い訳をする人がいますが、そもそも英語能力が向上しなかった理由にはなりません。

何よりも、1年やそこらで他国の文化に触れることができたとしても、理解するレベルに達するはずがありません。また触れるだけであれば、海外旅行で十分であり、学生が1年間休学してまで行うようなことではありません本当に異国の文化について学びたい人であれば、正規留学できっちり4年間以上(多くの人が大学院に進学するのでそれ以上)滞在しているはずです。

醜い言い訳は止めて、しっかり目標を持って語学留学を成功させましょう。