英語学習ビギナー必見!CEFRと初級英語資格のオリジナル比較表

英語学習ビギナー必見!CEFRと初級英語資格のオリジナル比較表

ブログ「DIY English」の製作者「大葉かむ」です。

これまで、CEFRについての説明を行ってきました。

CEFRは学習を行う上で、みなさんの能力を測定するために強力なツールとなります。そのため、CEFRと資格を比較することは大変重要です。なぜなら、CEFRの各レベルに達したかを確認するために、資格の合格または点数到達がその目安になるからです。

そこで今回は英語学習者、特にビギナー(CEFR A0からA2)の方に役立つ資料として、CEFRと英語資格のオリジナル比較表を作成しました。この比較表を基に目標を立て、日々の英語学習に役立てましょう。

今回のテーマは、以下の3つです。
基準となる比較表は存在するのか?
TOEIC Bridgeを比較表に組み込みたい
ビギナーのための英語資格比較表

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1. 基準となる比較表は存在するのか?

Comparison Table Standard

CEFRと資格を比較した表自体は、数多く存在します。特に実際に資格・検定試験を行っている機関では、各々の対応表を作成しています。

しかし、これらの対応表は他の資格に比べて、自分たちの資格が優れていることを証明するためのもので、どうしても主観的な評価となってしまっています。

それでは、基準となる比較表は存在しないのかということになりますが、不完全ですが信用できるものがあります。それが、文部科学省が発行した資料です。この資料も文科省が正当性を確認していないことを認めているため十分ではありませんが、英語学習者は自分たちの到達度を確認する上でのおおまかな指標が欲しいわけですから問題ないと思います。

もし、大学入試制度について触れる場合は、大きな問題になるとは思いますが、ここでは論点がずれるため割愛します。

次に示すものが、文部科学省が2018年3月に発表した「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」となります。

Cefr And English Qualifications
引用:各資格・検定試験とCEFRとの対照表、文部科学省(2018.3)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/__icsFiles/afieldfile/2019/01/15/1402610_1.pdf

この中で、日本国内で簡単に受験できて、ビギナー向けの資格は英検(実用英語技能検定)とTOEIC L&R(Listening & Reading)となります。

TOEIC S&W(Speaking & Writing)については、受験が簡単にできるものの、日本人が最も苦手とするSpeakingが含まれるため、ビギナー向けとは言えません。

また、この表はビギナーのみを対象にしたものではないため、TOEIC Bridgeが含まれていません。

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2. TOEIC Bridgeを比較表に組み込みたい

Embedded Toeic Bridge

まず、TOEIC Bridgeですが日常生活における活きた英語の力を測定するための試験です。対象者は、英語学習の初級者から中級者(CEFR A0~B1)となっています。ここでは、比較表に組み込むことを目的としているため、詳細は割愛します。

TOEIC Bridgeでは、TOEIC L&Rとの間に「TOEIC Bridge TestとTOEIC Listening & Reading Testのスコア比較表」が用意されています。これは2000年11月から2005年9月までにおける受験者15,569名のデータを基に算出されたデータで正確です。しかし、データが古いため信憑性に欠けます。

Toeic Bridge And ToeicListening Reading
引用:TOEIC Bridge TestとTOEIC Listening & Reading Testのスコア比較表、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
https://www.iibc-global.org/library/default/toeic/official_data/bridge/pdf/Comparison_BridgeandTOEIC.pdf

そこで、2017/05/25まで一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会のTOEIC公式サイトで公開されていた「スコアとCEFRレベルの比較表」を用います。こちらは、先ほどのデータよりTOEIC L&RがTOEIC Bridgeより、かなり難しいという評価になっています。しかし、このデータは近年のTOEICの結果データと比較すると信憑性が高いです。

では、なぜこれほどまでに違いがでるのかということですが、TOEIC L&R側に問題があります。TOEIC L&RはCEFRのA1やA2レベルの評価を苦手としています。それは、試験にマーク方式を採用しているため、ランダムによる塗りつぶしであったとしてもA2評価を得られる可能性が高いからです。

このような低い点数を正しくできないという理由も一つの要因として、TOEIC Bridgeが生まれました。事実、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会では、TOEIC Bridgeで150点を超えてから、TOEIC L&Rへ移行することが推奨されています。

最後に、もう一点重要なことがあります。それは、2019年6月からTOEIC BridgeがTOEIC Bridge L&RとTOEIC Bridge S&Wになったことです。特にTOEIC Bridge S&Wについては、データがまったくない状態です。しかし、ビギナーが受験する資格ではありませんので現時点では考慮しなくてよいでしょう。

データが十分に蓄積された際は、再度このページを更新したいと思います。

次に、TOEIC Bridge L&Rについてですが、これについては従来のTOEIC Bridgeの後継にあたりますから、すでに公式から「TOEIC Bridge Listening & Readingスコア比較表」が公表されていますので、こちらを使用します。

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3. ビギナーのための英語資格比較表

Make Cefr And Beginner English Qualifications

ビギナーのための英語資格比較表ですが、一点問題が残っています。それがTOEIC L&R / TOEIC S&Wです。なぜなら、これらのスコアはTOEIC L&R + TOEIC S&W × 2.5で計算されているためです。

しかし、安心してください。一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が公表している「TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表」を先ほどの式に当てはめて計算すると完全に一致します。つまり、この対照表に置き換えればよいのです。

その結果、ビギナーのための英語資格比較表は次のようになります。

Cefr And Beginner English Qualifications
引用:TOEIC Bridge Listening & Readingスコア比較表、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
https://www.iibc-global.org/library/default/toeic/official_data/bridge_lr/bridgescore_comparison_list.pdf

引用:スコアとCEFRレベルの比較表、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(2017/05/25)
https://web.archive.org/web/20181017070659/http://www.iibc-global.org/toeic/test/bridge/about/result.html

引用:TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/toeic_cefr.html

最後に、今回はTOEIC L&RとTOEIC S&Wを対応表を載せましたが、TOEIC Bridgeを最初に受験することを推奨します。

TOEIC L&Rは、社会人の昇進や学生の入試試験で使用されています。そのため最近はTOEIC対策の本がたくさん出版されて、英語能力のレベルを確認する目的から、TOEIC L&Rでいかに多くでも点を取るかという目的に変わってきています。

そのため、英語能力の向上ではなく、手っ取り早くスコアを上げるためのテクニックなどに重点が置かれています。特に600点は一つの目安とされているため、400点から600点へあがるためのテクニック本が溢れています。

しかし、みなさんの目標は英語を使いこなすことです。もし、このような方法で600点を取ってしまうと、次の800点の壁がとても大きく感じ、挫折してしまいます。本来であれば400点の能力しかないのですから、当たり前なのですが本人には分からないのです。

実際、私の周りにも多くの人が、この方法で600点まで点を上げ、自信を持って語学留学した後に半年もしない内に挫折して帰国しています。