留学生活の葛藤、結果を焦らない先を見据えた英語学習

留学生活の葛藤、結果を焦らない先を見据えた英語学習

ブログ「DIY English」の制作者「大葉かむ」です。

語学留学の生活にも慣れる3ヶ月目から6ヶ月目の辺りで気が緩む人もいれば、中には焦る人もいます。最初の3ヶ月までの英語能力の成長度合いとその後の3ヶ月では、明らかにペースが落ちます。そのことがきっかけで焦る人がいるわけです。

しかし、これはペースが落ちたわけではありません。語学学校にしばらく通うことで、リスニング能力が大幅に向上します。リスニング能力が向上するということは、相手が話していることが分かるということを意味します。日本人は英文法は事前にしっかり学習しているので、相手の話していることさえ分ければ、個人差はあるにしろ最低限の受け答えはできます。その結果、急に会話ができるようになったという感覚を覚え、あたかも急成長したような錯覚におちいるわけです。そして、その後の英語能力の向上が停滞したかのような感覚にも襲われてしまいます。

これまでみなさんは、中学、高校と長い期間英語を学習してきたわけです。その成果がリスニングの向上によって表に現れたに過ぎません。そして、その成果を出し切った後はもちろん、それ以上急激に伸びるわけがありません。このことを理解していなければ、英語学習が不十分だと思い、焦るのも納得できるはずです。

では、この1つの壁を乗り越えた後の停滞期をどのように過していけばよいのでしょうか?焦ることは何かに対して不安になっているからに他なりません。それは何か?基本、人が焦る要因には2つのことが考えられます。

今回は、この焦る要因とそれが分かった上でどのように対処すればよいのかという2つのテーマについて説明したいと思います。
2つの焦る要因
焦らないための考え方

Advertisement

1. 2つの焦る要因

Two Impatient Factors

では、早速焦る要因について考えたいと思います。それはズバリ結果と時間です。逆にいうと、語学留学先でダラダラ過ごしている人はこの2つがないということです。

焦る要因にもなりますが、結果と時間というものは、英語学習をする上で必要不可欠なものです。無ければ、人は動こうとしません。ただ、その2つの設定が間違っているから焦るのです。では、1つずつ考えてみましょう。

まずは、結果です。これは、元は目標といえるでしょう。つまり、目標を持って英語学習に取り組んでみたにもかかわらず、思うような結果がでなくて焦るということです。このような事態におちいらないためにも、目標を設定する上で重要なことは、具体的でかつ実現可能であるなものということになります。

例えば、私が今、プロ野球選手になりたいといえば、冗談だと思うことでしょう。実現が不可能だからです。これがもし、私が8才くらいであれば微笑ましいと思うでしょう。毎日遊んでいる高校生が東京大学に行きたいといえば、失笑せれるでしょう。しかし、その人が寝る間も惜しんで、がむしゃらに勉強していたら考えは変わりませんか?

可能性がある目標は、目標として成り立ちますが、可能性がない実現不可能な目標はただの妄想ということです。そして、そこには信憑性が必要ということです。つまり具体的であるかどうかということです。マラソンランナーになりたいといって、毎日短距離走の練習をしていたらおかしいですよね?朝も昼も夜も練習していたとしても、実現できるとは思わないからです。

具体的とは言い換えれば、目標が明確でかつ達成するまでの手法が適切であるかどうかということです。そして、ここに絡んでくるものが2つ目の時間、つまり達成までに必要となる時間です。英語で例を上げると、英単語1000個を3日で覚えるという目標を掲げたら、これは不可能だと思うはずです。それに対して、英単語100個を1ヶ月で覚えるといわれれば可能だと思うし、達成すると思うでしょう。

ただ、この時間設定には豊富な経験が必要で、経験がない人では間違った期間を設定してしまいます。初めて英語を学習した人は、単語を覚えるためにどの程度の時間が必要か分かりません。そのために、間違った時間設定をしてしまうわけです。この例であれば、みなさんは英語学習をすでにそれなり行なっているため、正しい時間設定か間違った時間設定か判断できるわけです。しかし、語学留学となるとどうでしょうか?そうです。初めてのことであるため、うまく時間設定ができないのです。

また、語学留学によってどの程度の成果が出るかも予測がつきません。つまり、目標と時間設定のどちらも未知数であるということです。そのため、適当に定めた時間、多くの人が帰国までの期間を設定すると思いますが、その帰国までに思ったほどの成果が出そうにないために焦り出すのです。

では、目標も時間設定もしっかりと確立していない中で、どのようにすれば焦らずに留学生活を送れるのでしょうか?前にも説明しましたが、この2つが無ければ留学生活をダラダラ過ごすこととなるため、この2つを設けないという選択肢はありえません。では、具体的な対処法について次で説明します。

Advertisement

2. 焦らないための考え方

Thinking Not To Be Impatient

焦ってはいけないけれども、ダラダラ過ごしても良くない。非常に難しいバランスを要求されているように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。

大事なことは現実を知るということです。目標設定を間違える1番の大きな原因は、過度の期待です。最初に説明したように、最初の3ヶ月は今まであなたが持っていた潜在能力を引き出すための作業となります。そのため、それ以降はすでに出し切った搾りかすの状態になることを念頭に入れておく必要があります。つまり、これまでのようにリスニングだけをやれば英語能力が向上するという状況ではないということです。

ここからは、英語4技能であるリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングのそれぞれの能力を強化していかなければなりません。これがまず最初に理解しておくべきことです。

そして、次に目標設定を行ないます。ここで、注意すべき点は時間ありきで目標を設定しないことです。つまり、帰国までの目標設定ではないということです。ただただ、次に目指したい目標を考えてください。例えば、リスニングができるようになったら段階は、CEFRでいうところのB1レベル程度の英語能力といえます。そこで次の目標を英語上級者のC1レベルに設けるといった具合です。ここには、それまでに必要となる時間については一切触れていません。とにかく、次にどこまで到達したいかということを決めればよいのです。

その目標がしっかり立った段階で、今度はそのプロセス(過程)を考えます。分かりやすくいうとあなた自身に何が足りないかということを考えるということです。そして、その足りないものを英語4技能に振り分けてみることでより鮮明にする作業を行ないます。なぜなら、語学学校ではリスニングやスピーキングの強化を中心に行なっているからです。逆をいえば、リーディングやライティングは自学自習の占める割合が大きいことを意味します。

そして、最後に時間設定ですが例に上げたC1レベルという目標であれば2年から3年は最低でも必要となります。そういった長期間を必要とする場合は、達成までに必要なプロセスを考えながら、帰国後までに何を強化すれば効率的かということを見つけ出してください。例で説明すると、C1までには英文法強化や語彙数を増やす必要があり、リスニングももちろん強化しないいけないと考えます。そして、リスニングは語学学校の授業でまかなえると考えます。また、1年では急激に語彙数が増えるわけではないので、1年で英単語を2000語増やしながら、英文法強化は自学自習によって行なうという結論に至ります。このように考えることで、より具体的でなおかつ実現可能な目標およびスケジュールを確立することができるのです。

焦ることの最大の理由は、先が見えないことです。先が見えるようになれば、例え予定が狂ったとしても、すぐにスケジュールを見直すことができます。ただ、闇雲に留学生活を過ごすのではなく、帰国後よりも先の未来を見据えて、腰を据えた英語学習に取り組んで下さい。