2000時間英語学習、想像した成果を得られるのか?

2000時間英語学習、想像した成果を得られるのか?

ブログ「DIY English」の制作者「大葉かむ」です。

英語学習初心者を脱し、毎日の英語学習が習慣化すると英語学習時間を積み上げていくこと自体は容易となります。だからといって、すぐに何百時間も時間が積みあがるものではなく、毎月100時間の英語学習が一般の社会人の1つの目安となっています。

この毎月100時間の英語学習を積み上げるためには、1日3時間以上の英語学習を必要とするため、英語学習初心者にとっては、かなりハードルが高いものになっていますが、英語学習に十分な効果を持たせるためには1日3時間の英語学習という時間設定は無駄のない、最適なものといえます。

さて、そんな中1000時間という学習時間の区切りは自分自信の成長を確認する上で、1つの指標といえるでしょう。約10ヶ月の期間を経て得られる成果であり、短すぎず長すぎない、それでいてそれなりの成長が垣間見える期間となります。1000時間の英語学習を終えた方であれば、その期間がどれだけたいへんなものか分かると思います。しかし、その割には自分が思っていたほどの成長を得られなかったのではないでしょうか?

特に最初の1000時間は学習習慣も身に付いていない上に、毎日の日常生活から3時間という貴重で長い時間を確保する必要があり、私生活自体もがらっと変わってしまったのではないでしょうか?そのことが最初の1000時間という学習時間をより長いものに感じさせ、それによって1000時間という英語学習への期待が膨れ上がってしまったに違いありません。

しかし、語学学習というものは長い時間をかけて、コツコツ行なわれるべきもので、1000時間という区切りは成長の変化は垣間見えるものの劇的な変化を求めるべきものではありません。そこで今回は、2000時間の英語学習を経て得られる成果について考えたいと思います。テーマは2つです。
世間一般の2000時間英語学習について
実際の2000時間英語学習について

Advertisement

1. 世間一般の2000時間英語学習について

2000 Hours For The General Public

世間一般のイメージというものは、ときとして怖いものです。2000時間の英語学習という時間で指標を上げる人というのは、それなりに英語学習を積んできた人です。そこで、これを期間に置き換えてみましょう。つまり、毎日3時間の英語学習を2年間続けた場合にどれくらい英語能力が向上するかということです。

毎日3時間を2年間というとみなさんが想像するものが、中学時代の部活動ではないでしょうか?もちろん、高校時代でもよいのですが、2年間部活動を続けると学年も3年生に上がり、運動部では普通に一生懸命やっていれば、レギュラーで試合に出れるポジションを確保しているはずです。これは、部活動に限ったものではなく、何事も2年間続けるとそれなりこなせるレベル、つまりアマチュアではあるがど素人ではないというイメージを多くの人が持っているはずなのです。

では、言語においても同様のことがいえるのでしょうか?英語学習において、1つの指標があります。それが、ネイティブが日本語を習得するためには、2,200時間が必要であるというデータです。これは、言い換えれば日本人が英語を習得するためにも2,200時間が必要であるということです。

しかし、このデータは1つ大きな問題があります。それは、何を持って習得するといっているのか分からない点です。最低限のコミュニケーションを取れるレベルを示しているのか、もしくはもっと上のレベルで日常生活に困らない程度を示しているのか、場合によってはそれ以上の討論ができるレベルを示しているのかもしれません。

このようなイメージや指標というものは、英語学習初心者であれば心の励み、モチベーション維持に繋がりますが、長期的な英語学習を視野にいれ、生涯学習とする人にとっては、あまりに参考にならないどころか、実際に得られる成果がこれらの理想とかけ離れていた場合に絶望を受けてしまいます

英語学習の習慣がついた以上は、客観的にそして現実的に時間と効果の関係を捉え、正しい英語学習計画を立てるべきでしょう。2000時間の英語学習という明確な時間が示されている以上、この時間内でこなせる英語教材の数は自ずと決まってきます。過度な理想を描くよりも理論的に考えて、現実を見据える方が長い期間でみたときに効率的といえます。

Advertisement

2. 実際の2000時間英語学習について

Actual 2000 Hours

では、実際にはどの程度の成果であれば、期待してもよいのでしょうか?もちろん、個人差はあると思います。しかし、理解力や記憶力というものは、思っている以上にたいして個人差がないのです。

そもそも、英語学習を行なっていると周りの人が自分よりも遥かに優れていると思うことがあります。俗にいう「隣の芝は青い」というものです。しかし、私たちはその人たちがどれだけ私たちの知らないところで努力しているかを把握しているわけではありません

また、記憶力というものは単純に暗記するだけではなく、記憶をどのように整理するかという点も重要となります。この整理する作業については、経験がものをいいます。そのため、これまで英語以外の多くのことを学習してきた人の方がその整理するための引き出しを数多く持っており、それが傍らから見ると記憶力が高いと感じるのです。しかし、これはあなた自身もいろいろなものを学習し続けていれば、同等の力を得ることができるわけです。

理解力についても同様のことがいえます。よく言われているものが、外国語たとえば英語を理解した人は次の外国語を学習する際に敷居が下がるといわれています。つまり、言語学習の経験を積んだことで理解力が増すとともに、学習法も確立され、それらは1つの関連性を持った記憶として定着しやすくなるということです。また、それ以外にも語学に関するさまざまな能力を得ることができます。

これを一言で、あの人は自分とは違い才能があると片付けてしまうことは、相手の努力を蔑ろにしているだけでなく、あなた自身の能力をみくびっていることに繋がるのです。これらの能力は、学習すればするほど伸びるものです。言語は誰もが話すことができます。つまり、言語の習得には才能を必要としないということが証明されているのです。

話を戻し、2000時間でどの程度の学習成果が得られるかについてですが、まず1000時間の学習成果について簡単に触れておきます。

英語学習を開始する際の初期の英語能力にもよりますが、まったくの素人の英語学習初心が1000時間の学習を終えた段階で得られるレベルは、一般的な中学を卒業した学生程度、つまり高校1年生の英語能力と同程度になります。一般的な学生ですから、難関高校の英語の入試問題には対応できません。

この根拠となっているものは、一般中学生が受講する英語の授業時間数と家庭で行なわれている自主学習の平均時間です。その詳細については、別の記事で記載していますので、そちらを参照してください。また、裏付けとしては実際に私が1000時間の学習を行なった結果との比較によって行いました。

そして、同様に考える2000時間の英語学習で到達できるレベルですが、高校英語を一通り理解できるレベル、実用英語技能検定(英検)でいうところの準2級合格相当といえます。つまり、センター試験の英語対策を行なう前の段階、十分に英語の基礎を理解している程度と考えればよいでしょう。しかし、十分な練習は行なえておらず、自信を持って英語が得意といえるレベルではありませんので、さらに1000時間、2000時間と英語学習を積んでいく必要があります。

また、一通りの英文法を理解した段階であり、自分自身の英語能力を身をもって実感すると思います。ただ逆に自分に足りないものがはっきりと分かるため、英語学習法に対する迷いはなくなるはずです。なお、このレベルに達するとする理由や根拠は先ほどと同様で高校生の学習時間の平均時間と私の成果によります。

今後は、英語能力をより安定したものにするために、これまでと同様毎日継続した英語学習を行なっていくことが重要となります。