見落としてない?英文法書の索引は強力な武器になる

見落としてない?英文法書の索引は強力な武器になる

ブログ「DIY English」の制作者「大葉かむ」です。

近頃の英語学習者の人たちは、辞書は電子辞書やアプリを使っている方も多く、机の上にはそれらの小さなガジェットが置かれるようになってきました。しかし、そんな中で昔の辞書と同じように机の上に鎮座するものがあります。

それが、英文法書です。英語学習を進めていくと1冊どころか複数冊所有している人がいるはずです。私もその1人です。もちろん、紙媒体を好む人は辞書も机の上にあるかもしれません。机の上はすっきりさせておかないと集中できないからという理由で、引き出しや本棚にあるかもしれません。

そうであったとしても、英文法書はすぐ手の届く位置に置いてるのではないでしょうか?もちろん、電子辞書やアプリの中にも英文法書を入れることができます。しかし、英文法書については辞書と違い使い勝手の悪さから紙媒体で所持している人が依然多いのではないでしょうか?

さて、今回お話したい内容は、このような媒体の違いではありません。メインターゲットは、英文法書です。

英文法書はこれまで長年に渡って見直しが行われてきており、たいへん分かりやすくまとめられています。そのため、目次を開けばすぐに探したい項目が見つかります。

その結果、巻末にある索引をあまり使っていない人がいるのではないでしょうか?この索引、英語学習初心者の人には必要性が感じられないかもしれませんが、これほど強力なツールは存在しません。このことに気が付けば、私のように英語能力向上のきっかけとなるでしょう。

どれほど有効かつ強力か、そのことについて今回はお話したいと思います。テーマは2つです。
索引を利用するタイミング
索引は横のつながりを重視

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1. 索引を利用するタイミング

When To Use The Index

英文法書の索引のすごさを知る前に、そもそも索引をどのようなときに使えばよいのか、事前に知っておく必要があります。まさか、分からない英単語の意味を英文法書を使って調べる人はいないでしょう。英文法書である以上は、英文法について調べる際に使用されることになります。

しかし、この部分が少し曖昧であることに気がつくでしょうか?そもそも当たり前のことなのですが、英文は英文法と英単語が分かれて記載されているわけではありません。英文法のルールに則って、英単語を適切な形で配置したものが英文のはずです。そのため、英文法と英単語の境界線が曖昧になるのです。つまり、英単語を調べるときは辞書、英文法を調べるときは英文法書と先ほど説明しましたが、そもそもどちらを調べようとしているのか分からない場合が発生するということです。

では、この境界線(仕分け)をはっきりさせる方法はあるのでしょうか?そのような方法はありません。

しいて言うなら2つ方法があり、1つはたくさん英文に触れて、英文法に強くなるということです。つまり、知識を養うことでその見分ける力を養うということです。もちろん、その力がないからこそ調べる場合もあるわけで、このようなことを言われたら身も蓋もないもないですね。

そして、もう1つの方法が辞書を引くという作業を行うということです。辞書を引いて、その答えがなければそれは英文法に関連する可能性が高いということになります。俗にいう消去法です。

この消去法ですが、英語初心者は英単語から英文法という流れになりますが、理想としては、その逆で英文法を全て頭に入れてしまい、消去法そのものを消去することが望まれます。

もちろん、全てを頭に入れるには、かなりの時間を有しますし、100%とはいかないでしょう。しかし、英文法の知識が高まれば高まるほど、迷いが減り境界線が明確になることは間違いありませんので、努力を怠らないことです。少しずつでもかまいませんので、英文法の知識を高めていきましょう。

では、その高めるにはどうすればいいのか?それこそが、次に書いてある英文法書の索引のすごさを知ることなのです。

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2. 索引は横のつながりを重視

Index Emphasizes Horizontal Connections

辞書にしろ、インターネットにしろ、調べる際にはキーワードとなる言葉が必要となります。言い換えれば、ピンポイントで分からないことの答えを導き出す方法ということになります。

一見すると早くて有効な手段に思えるかもしれませんが、大きな欠点があります。それは、利点でもあるのですが答えしか分からないということです。つまり、答えの1点のみしか知識を得ることができず、それに関連した事項については一切触れることができないということです。

これは、Q&Aと同じ状態であり、豆知識が記載されていないということです。本来、1つの知識に対してその周辺知識を得ることは、知識に幅を持たせることになり、これが最終的にはバラバラになっている知識に関連性を持たせることへとつながり、応用力へと昇華させるのです。

この検索方法は、英文法においても同様のことが起こりえます。まれに、英語の問題を解いていて、分からない英文法に遭遇した場合のみ、英文法書を辞書変わりとして検索、学習する人がいます。これは、非常に危険であることは、みなさんも分かっているはずです。なぜなら、そのような知識は虫食い状態であり、英文法の全体を捉えることができないからです。つまり、英文法という英語の土台がグラついた状態であり、英語能力の安定性を損なうからです。

では、英文法書を手に取って、最初から最後まで単元ごとに理解し、覚えていけばいいのでしょうか?答えはYESでもあり、NOでもあります。なぜなら、1度は全体を1通り学習することは絶対に必要なことである反面、それだけでは十分とはいえないからです。

なぜ、十分でないのかというと2つのことが実現できないからです。1つ目が使いこなすということです。1度学習しただけでは、それぞれの単元を自由に使いこなせるだけの経験がないため、十分に練習する(問題を解く)必要があるのです。これは、みなさんもごくごく当たり前だと感じるはずです。

そして、2つ目が使いこなすということです。先ほどと同じことを言っていると思うかもしれませんが、1つ目の使いこなすとは意味が違います。1つ目の使いこなすはいうなれば、縦方向なのです。つまり、その1つの単元に特化して使いこなすということです。それに対して、2つ目の使いこなすは横方向になります。これは、日本人が苦手とするものです。英語に限ったことではなく、数学であっても物理であっても同じことがいえます。なぜなら、学校教育において授業という時間割で区分けしている以上、全ての科目が単元によって区分けされているからです。つまり、横方向(単元間)のつながりが弱いということです。

特に英文法においては、同じような英単語が各単元で出てきます。例えばthatです。中学の最初の頃に、「That is a pen.」というような非常に簡単な英文を習うはずです。そして、必死に「That = あれ」と覚えるはずです。しかしその後に、英文法として何度も違う用法で出てきます。それぞれの単元ではよく分かったつもりだったにもかかわらず、長文読解問題になれば、途端にthatがどのような用法で使われているのか分からなるのです。これが横方向のつながりに弱いということです。

世界史でも、この横方向に苦労した人が多いのではないでしょうか?その国に限定した縦方向(時間軸)の歴史には強いにもかかわらず、その時代に他の国で何が起こったかがすぐに思い浮かばないという状況、それこそが横方向に弱いということです。最近では、横方向のつながりを強く意識した本がたくさん出版されるようになったため、この問題は大きく解消され、今では得意としている人も多いことでしょう。

では、英文法において横方向のつながりを強くするためにはどうすればよいのでしょうか?その1つとして索引という強力な武器があるのです。例えば、先ほどのthatをEvergreenという英文法書で索引検索してみるとどうなるかというと、
that
(関係代名詞)
(関係副詞)
(指示代名詞)
(接続詞)
(同格)
thatがよく使われる場合
(関係代名詞)
that節で用いられるshould
(助動詞)
that is t o say
That is how
That is why
とこれだけの多くの項目が出てきます。

thatには、これだけの横方向の幅があるということです。例えば、関係代名詞のthatを調べていたとして、ふと指示代名詞って何だろうと思うかもしれません。それぞれの見分け方はどうするんだろうと全ての項目をチェックするかもしれません。このような考えは、目次だけでは到底出てこないものです。

出版社としては、ページをできるだけ減らすことは、コスト削減の上でも重要なことです。つまり、本において無駄なページというものは存在しないことを意味します。必要としている人がいるからこそ、そのページは残されているのです。

例えば、著者のページを経歴が載っているため、信頼できる人が執筆しているかどうか判断材料になります。また、最初にある前書きには、その本の目的であったり、ターゲットとする読者を明記しているはずです。このように、本の最初と最後という部分は、たいへん重要で有意義な情報が数多く記載されています。このことを知っておくことは、英語学習だけにかかわらず役に立ちますので、ぜひ頭の片隅入れておいてください。

どの本にも共通することですが、本を選ぶ際の1つの大きな指標にもなります。巻末を見れば、発効日を見て情報が古いかどうかも分かります。また、発行回数から売れている本であるかもわかるはずです。これまで巻末に意識がいかなかった人は、休憩がてら、いろいろな本の巻末をチェックしてみるのもいいかもしれませんね。