英検準2級、取り組みの過程で得られる大きなメリット

英検準2級、取り組みの過程で得られる大きなメリット

ブログ「DIY English」の制作者「大葉かむ」です。

実用英語技能検定(英検)といえば、高校入試に有利ということで、3級を中学生時代に取らされた記憶がある社会人が多いのではないでしょうか?

中学生時代に振り返って、周りの友人たちがどれくらいの割合で英検3級を取得していたか考えたことはありますか?2017年度の公立中高の英語教育に関する調査結果では、中学3年で英検3級相当以上の英語力を持つ生徒が全体の40.7%を占めていました。国としては50%を目指していたため、目標には遠く及ばない状況でした。しかし、4年前と比べると8.5ポイントも上昇していたことも事実です。これは驚異的な伸びです。

それでもクラスの半数以上が英検3級を取得していないことになります。これは果たして、高いといえるのでしょうか?しかし、これはあくまで一般的な中学生の平均を表したものにすぎません。

これが中高一貫校になると大きく変わってきます。なんと中高一貫校では、実に79%が中学3年生で英検3級以上を取得しているのです。ここで注意すべき点は、3級以上ということです。3級自体はわずか21.1%しかいないのです。そして、準2級が52.6%も占めているのです。さらに、高校3年次には英検2級を学生の半数以上が取得しています。

中高一貫校がエリート校であることは間違いありませんが、この結果は数年の内に公立中高にも波及するものです。

また、今後は英語教育の見直しがさらに加速することが予測されており、2020年の小学生5年生(英語授業の義務化開始)が高校生3年生になる7年後には、もう2段階ほどレベルが上がることは容易に予測ができるはずです。

しかし、昔からよく言われているように、英検準2級と英検2級との間には恐ろしいほどの難易度の差が存在しています。それに比べて低いものの、やはり英検3級と英検準2級との間の難易度の差も大きいといわざる終えません。今回は、後者の英検3級と英検準2級の難易度の差、つまり英検準2級への取り組みについて考えたいと思います。私も実際、この取り組みで多くの知識を得ました。

テーマは2つです。
英検準2級へチャレンジするメリット
英検準2級が本当に求めているもの

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1. 英検準2級へチャレンジするメリット

Benefits Of Challenging Eiken Grade Pre 2

英検準2級の難易度が高く感じる理由には、2点理由が上げられます。

1つがリスニングの再生回数が1回になるという点です。しかし、このことについてはむしろ2回再生される英検3級以下の方に問題があるといわざる終えません。よく考えてみて下さい。どこの世の中に、会話を2回繰り返して話すおかしな人がいるでしょうか?会話をしていて、途中で聞き取れなかった場合にたずね直すことがしばしばあるとしても、全ての会話において再度聞き直すことはしないでしょう。

ましてや、最初は全体を掴んで、2回目は聞き取れなかったところに重点的に聞くとか、最初に質問を見てから、リスニングするなどの試験テクニックはとても実用的とはいえないでしょう。

また、もし併用して、TOEIC Bridge Listening & Reading(TOEIC Bridge L & R)を受験していたならば、この英検のぬるさや違和感を実感することでしょう。TOEIC Bridge L & Rは、リスニングの音声再生が1回であるとともに、メモを取ってはいけません。このことからも英検3級までは、実用性にかける試験であるといえるます。

2つ目は、合格のボーダーラインが英検準2級から高くなることが上げられます。英検では、CSEスコアというものを用いて合否判定を行います。そのため、単純に何%正解すれば合格ということは言い切れませんが、おおよそで示した場合、英検3級までは60%程度、英検準2級からは70%程度の正解率を求められることになります。言語というものは、コミュニケーションの道具である以上は、正確に捉える必要があります。つまり、1つ目と同様により実践的に近づけた状態ということになります。

そもそも70%の正解率で実用性に耐えられるのかという話もあるかと思いますが、実際にはやはり低すぎます。しかし、英検の特徴として段階的に級を上げていくという構造を持っていることから、各級の合格時の正答率が低かったとしても、次の級にチャレンジすることで、この足りない部分については自然と補えるようになっています。この点は、やはり英検が優れている点であり、支持されている点だと思います。

ここで、客観的に判断したいと思います。さきほど述べた採点方式に用いられているCSEスコアですが、英検3級をギリギリで受かった人は、CEFRのA1レベルの入り口に位置します。そして、英検準2級をギリギリで受かった人はA2レベルの入り口に位置します。

どちらも基礎段階の言語使用者に位置されるため、同等レベルに感じる人がいるかもしれません。CEFRではそれぞれ、A1は「日常生活での基本的な表現を理解し、ごく簡単なやりとりができる」というレベル、A2は「日常生活での身近なことがらについて、簡単なやりとりができる」というレベルに位置づけされています。一見同じように見えるかもしれませんが、この2つは決定的な違いがあり、前者は会話が成立しない、後者はネイティブが気を使えば会話が成立するのです。このことは、これまで説明したとおり、実用的でないか実用的であるかという大きな違いを持っているということです。つまり、A2レベルにならない限り、実践的なレベルに到達しないということなのです。

まとめると英検準2級へチャレンジするメリットは、受験勉強からの脱却、つまり実用的な英語を身につけるための最初のステップを踏めるということなのです。

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2. 英検準2級が本当に求めているもの

Required For Eiken Grade Pre 2

先ほど示したように、英検準2級は実用的な英語を身につけるための足がかりになります。しかし、英検3級の合格ラインが60%程度の正解率であることから、英検準2級が求める隠された真の狙いは、英検3級レベルまでの知識を完全に理解しているかという1点なのです。

英検3級は、文章も短く、文法問題も分かりやすいものが数多くあります。そのため、得る覚えであったとしても、合格ラインの低さと運が相まって、合格することができる受験生が数多くいるの実情です。

しかし、英検準2級は高校英語と呼ばれる範囲に踏み込みます。高校英語、特に高校英文法は中学英文法の基礎の上に成り立っています。そのため、中学英文法が何となく分かるでは、土台がぐらついているため、新たに高校英文法の知識が上手く上に乗らないのです。

ここで、多くの学生が悩み始めます。そして、中学時代は英語が得意だったにもかかわらず、高校英語になったとたんに難しくなり、挫折するという現象が発生するのです。しかし、これは高校英語が難しいのではなく、中学英語を正しく正確に理解、暗記していないために起こった結果です。にもかかわらず、下手に中学の英語テストで点が取れてしまい、その上英検3級を取得しているために、中学英語が理解できていないことを認められない、もしくは認めたくない状態におちいるのです。

英検準2級は、再度中学英語に立ち戻って、基礎固めをやり直せるかを求めていると言い換えることもできます。中学英語が完全に理解できていれば、最悪単語の強化だけで英検準2級は合格できるのです。もちろん、次の英検2級への合格はより険しくはなります。

しかし、中学英語をおろそかにしたまま、高校英語をそのグラついた土台に無理やり乗せて、英検準2級を合格した場合に比べて、先の見通しはかなり明るいはずです。

また、少なくとも英検準2級が合格できない人は、中学英語を理解しきれていないといっても言い過ぎではないと思います。

英語は言語であり、何となく分かるという状態ではコミュニケーションに支障をきたします。基礎に何度も立ち戻り、その都度、再度学習し直せる勇気を持つ。それこそが英検準2級に求められた課題ではないでしょうか?

この勇気を持って資格取得に取り組むことで、
英語学習者は、基本的な高校英単語と全ての中学英単語を記憶できる
基本的な文法(中学英語と高校英語の中間レベル)の理解度を再確認できる
という大きな結果を生むことができます。

そして、基礎が固まった英語学習者は、自分の苦手な単元が浮き彫りになることで、英検2級合格へ向けて学習を進めていく上での指標も得ることができるのです。

英検2級もやはり、英検準2級を土台としています。そして、最大の山場は語彙力の強化です。しかし、英検準2級に真摯に取り組むことができれば、その道は決して険しいものではなく、ゴールの見えた直線に見えることでしょう。