英語学習、解けた喜びと解ける喜び

英語学習、解けた喜びと解ける喜び

ブログ「DIY English」の制作者「大葉かむ」です。

全ての学習において、継続できるかどうかが成功のカギであることは、みなさんも日々実感していることではないでしょうか?そして分かっていたとしても、継続できないのが人間であるということも痛快していることでしょう。もちろん、これは学習に限ったことではありません。

健康維持のための運動やダイエットなど、最初はやる気に燃えて、服や道具まで揃えたにもかかわらず、1週間もしない内に挫折してしまい、道具などは押入れの片隅に、ということはよくあることです。

それに対して、映画鑑賞やゲームなどの趣味は、止めろといわれても止められないものです。次の日が休日の場合、徹夜までしてしまう人がいるでしょう。

この違いは、一体なんなのでしょうか?好きか嫌いか、楽しいか辛いかなど、要因はいろいろ考えられると思います。

しかし、何事も最初からそこまで好きだったわけではないはずです。それらをこなしているうちに、仕分けされていったに過ぎません。そして、その仕分けの基準の根底にあるものが、モチベーションの継続というある種の中毒性だったはずです。

では、学習においてもこのモチベーションを維持することができれば、成功できるということになります。考えてみれば、好きな教科は嫌いな教科より、はるかにモチベーションが高いはずです。テスト勉強期間になると嫌いな科目は避け、満点を狙っているかのように好きな教科ばかりしてしまうという場合もよくあることです。

ところで、このモチベーションの維持ですが、ときとして人間は学習とはかけ離れたものにすがることがあります。

例えば、定期テストで良い点を取ると親からお小遣いがもらえるといった類です。この方法は、果たして正しい方法といえるのでしょうか?しかし中には、この方法でうまく学習の軌道に乗った人も過去にはたくさんいたはずです。

そこで、この辺りのメカニズムを上手く英語学習に役立てるために、今回モチベーションを上げる手法として、「解けた喜び」と「解ける喜び」について考えたいと思います。この2つ、たった1文字の違いですが大きな違いを含んでいます。この違いを理解し、みなさんも私のように英語学習に活用できることを期待します。

テーマは2つです。
解けた喜びと解ける喜びの違い
英語学習初心者の喜びとの上手な付き合い方

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1. 解けた喜びと解ける喜びの違い

Difference Between The Two Solve

「解けた喜び」と「解ける喜び」、一見すると大きな違いもなく、同じように感じると思いますが、私が提唱するものは決定的な違いを持っています。

一言でいうと「質か量か」です。量を重視したものが「解けた喜び」で、質を重視したものが「解ける喜び」です。

解けた喜び
「解けた喜び」とは、その教材例えば問題集を最後までやり終えたかどうかということです。つまり、正確には「解け終えた喜び」ということです。別の言葉でいえば「その課題のゴールまで到達できた達成感」です。

夏休みの宿題などは、こちらに近いと思います。もう時間もなくて、答えを丸写ししてでも期限に間に合わせたときは、正にこの達成感です。といっても、答えの丸写しが学習において、何の意味もないことは、皆さん分かっていると思います。もちろん、私もおすすめしているわけではありません。あくまで例えです。

ここで本当に言いたいことは、「解けた喜び」は今ある自分の力を100%使って、課題に取り組み、やり遂げることで得られるものであるということです。

解ける喜び
次に「解ける喜び」ですが、これはただ教材をやり終えればよいというものではありません。その教材、問題集で例えるならば、何度その問題集に取り組んだとしても常に100点を取れる状態になるということです。つまり、正確にいうと「解くことができる喜び」ということです。「解けた喜び」と対比するならば、「その課題を解く力を手に入れた達成感」ということになります。

「解けた喜び」を夏休みの宿題で例えたので、同じように学生生活で例えるなら、先生の説明が100%理解できた喜び、テストで100点を取った喜びといったところでしょう。これは、「解けた喜び」の100%の自分に対して、100%を超えて成長した自分ということになります。

この2つの喜びには、甲乙を付ける(優劣を付ける)ことはできません。なぜなら、その喜びはうれしいという気持ちは一緒であったとしても、質がまったく違うからです。

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2. 英語学習初心者の喜びとの上手な付き合い方

How To Get Along With Joy

さて、「解けた喜び」と「解ける喜び」ですが、この2つを上手くコントロールして上手に付き合うことで、英語学習の効率化が図れることは、容易に想像できると思います。

では、この2つのどちらが簡単に得ることができるものなのでしょうか?それはもちろん「解けた喜び」です。「解けた喜び」は、一生懸命に時間をかけて英語学習に取り組むだけで、誰でも必ず手に入れることができる成果だからです。

試験において、60点、70点、80点、90点、100点それぞれを取る目標としたとき、努力やかける時間は明らかに比例関係にないことは想像ができるはずです。そして、点が上がれば上がるほど、努力が必要となることも分かっていると思います。それほどまでに、全てを完璧に理解するということはたいへんなことなのです。

では、いつまでも「解けた喜び」として、英語教材を闇雲にこなしていて英語の理解力は完璧に近づけるのでしょうか?答えは、YESです。しかし、理解している部分も含めて、多くの教材をこなしていくわけですから、非効率であることには、違いありません。

もちろん、知識が完全に定着していない状態(完璧でない状態)であれば、有効な学習法です。だからといって、無駄に時間をかける必要もなく、分からない部分に焦点を当てた方が短時間で学習効果を得ることができるでしょう。

その点、1つずつ分からないことに時間をかけていくことは、理解するという点で効率的といえるでしょう。しかし、逆に最初から1つずつ丁寧に理解していくことは、ゴールが見えないマラソンを走らされているようなもので、「解ける喜び」を味わう前にリタイアしてしまう可能性を十二分に含んでいる状態といえるでしょう。

結局は、この2つをバランスよくこなすことこそ、上手な付き合い方ということになります。最初に書いた、「定期テストで良い点を取ると親からお小遣いがもらえる」という例を覚えていますか?

これは、親の先見の明がすごいという証明でもあります。定期テストは、数さえこなせば点が上がることを親は熟知しており、自分の子供に自主的な学習を促すきっかけとして、この方法を用いているわけです。つまり、お小遣いで子供を釣ることで、「解けた喜び」(数をこなす)から「解ける喜び」(テストで良い点を取る)へうまくシフトさせようとした作戦ということです。

英語学習においても、この考えは重要です。特に英語学習初心者は、最初のうちは、英語について分からないことがたくさんあるはずです。

そのため、各技能において「解けた喜び」に重点を置き、ある程度のレベルに達したら(80%の理解)、「解ける喜び」を得るための英語学習に切り替えればうまくいくということです。

しかし、中学英語においては「解けた喜び」だけを追求しても、何ら問題はありません。なぜなら、高校英語の基礎部分を中学英語が担っているからです。

そのため、無理に中学英語教材だけで100%の理解(解ける喜び)を得ようとする必要はなく、高校英語教材で「解けた喜び」を味わうことで、自然と中学英語についての復習が行われ(知識の深まり)、「解ける喜び」と同じ効果を得ることができるのです。