基礎が大切、英語学習は3歩進んで2歩下がる

基礎が大切、英語学習は3歩進んで2歩下がる

ブログ「DIY English」の制作者「大葉かむ」です。

理系の人間は、どうしてもついつい完璧を求めてしまう傾向にあります。英語という学問が言語である以上、数学のように基礎と応用がはっきりと区別されているわけではありません。

学習者が言語習得を容易に行えるようと先人たちが工夫を施し、簡単な文章、文法から習えるように作り上げたものが教科書であり、参考書、文法書なのです。そのため、英語学習初心者は最初は上辺だけの知識の習得となり、全てを分かった気になって先へと進んでしまうことはしかたがないことなのです。

しかし、ある程度の知識を蓄積した際に、基本部分において重要なことを見落としていたことに気が付く人がいます。そして、その際に立ち止まって復習することで知識を深めてることを選択できるかということになります。つまり、見落としに気付くことができるか、そこで一度戻って学習をやり直せるかという2つのハードルが存在するわけです。その2つのハードルを乗り越えることで、英語学習の効果をさらに高めることができるでしょう。

私たちは日本語については、もちろんネイティブです。そのため、小さい頃から使ってきたことで、文法などで大きなつまずきを感じたことがないはずです。

つまり言語学習に対する経験を積んできていないため、英語学習を行っている際に自分が今どのような状況におちいっているのか分からない状況に遭遇することがあるのです。そして、それは伸び悩む時期であり、その理由も分からないまま漠然と学習を進めざる終えないのです。この不安な時期に英語学習が継続できないと挫折へと繋がり、英語学習そのものを辞めしまうことなります。

今回は、そんな伸び悩みについて考えたいと思います。テーマは2つです。
英語学習の後退
ブレイクスルーと地力

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1. 英語学習の後退

Back To English Learning

英語学習を行う上で必ず後退は発生します。言語を学習して行く中で、私たちは必ず誤った知識を覚える(勘違い)という事態が発生します。

なぜなら、私たちは日本語を通して英語を理解するからです。そこには、言語そのものの違いによって生じる誤差文化によって生じる誤差の2つが存在します。

特に学習初心者にとっては、この2つの誤差が大きなものになります。日本語の構造は英語とは、かなりかけ離れているため、英文法において日本人ではすぐに理解できない部分が数多く存在します。そもそも、完了形などの日本語にない文法自体も存在します

そのため、私たちは無意識に自分が分かる日本語の中で最も近い文法に当てはめ、関連付けて覚えるという作業を行うはずです。特に問題となるものが日本語訳です。英語を日本語に翻訳するには、どうしても限界が生じます。例えば、違う英単語にもかかわらず、日本語訳では同じというものが数多く存在します。

しかし、冷静になって考えると分かりますが、もしまったくもって同じ意味であるのであれば、1つでいいはずです。つまり、日本語ではその微妙なニュアンスの違いが表現できないために同じ日本語訳になっているだけで、英文で使用する際の用法はまったく違います。

しかし、その違いを英語学習初心者が区別できるはずもないわけですから、同じものであると最初は記憶してしまうわけです。これは、日本語訳による弊害であるためしかたがないことです。

そしてその内、たくさんの英単語を覚えていく中で、ふと疑問に思い始め、気が付くことなのです。しかし、これは決して遠回りな学習というわけではありません。ここで重要なことは、無駄なことを覚えたという考えにおちいるのではなく、知識が深まっていく感覚を楽しむことが重要なのです。

英語学習では、とにかくネガティブな考えは自分を破滅に向かわせるだけです。新たな発見を得たときは、すべてポジティブに捉えることが重要です。そうしなければ、学習そのもののが苦痛を伴う作業と思ってしまうからです。

「3歩進んで2歩下がる」という言葉がありますが、そのとおりなのです。3歩先が分かることで、2歩後ろが分かっていなかったことに気付き、そして後退する。しかし、これを後退と捉えるのか、知識が深まりさらに3歩進めるようになると捉えるかという2つの考えには、大きな隔たりがあるのです。そして、しっかり2歩下がった人だけが、次の大きな1歩を踏み出せるのです。

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2. ブレイクスルーと地力

Breakthrough And Solid Power

英語学習を進める中で後退が発生するわけですが、足りないと気が付いたときに即座に戻れるかどうかが重要となります。後退することは誰しもが避けたいと思うことですが、ここで戻る勇気を持つことがたいへん重要です

テスト勉強をしているわけではないのですから、常に100%という形を維持しようとする努力を欠かしていけません。

結局は後退して、基礎をしっかり固める努力をしなければ、いずれ大きな壁にぶち当たることになるだけです。後退するとは新たな発見に気がつけたということなのです。これは、より英語の知識を深めるためのチャンスを得たことと同じことなのです。

何よりも、そのことに気付かない人すらいるわけですから、そのチャンスを得たこと自体が幸運なことです。しかし、このチャンスを得られるかどうかを運・不運で決めることはさすがに問題があります。自ら発見できるように工夫を施すことが重要です。そこで、重要となるものがブレイクスルーです。

みなさんは、ブレイクスルーという言葉をご存知ですか?英語ではbreakthroughで、飛躍的な進歩、貴重な新発見、妨害・難関の突破などの意味があります。英語学習で使われるブレイクスルーは、飛躍的な進歩という意味なり、ある日突然、「あれ?前よりも英語ができるようになったかも?」と感じる状態のことをいいます。

ブレイクスルーの周期は、1,000時間に1回訪れると言われています。毎日3時間の英語学習を行うと年に1回という計算になります。

しかし、誰もが1年1回、ブレイクスルーを味わうことができるのものなのでしょうか?ブレイクスルーを感じた人の共通点を調べてみると、みなさん地味な英語の基礎学習(地力強化)を継続しているということに気がつきます。とにかく、毎日淡々と決まった時間の英語学習を継続しています。その学習内容は本当に地味なものです。しかも、ただ英語の基礎学習をしているというだけでなく、そのとき、そのときの自分に足りないものを補う形で、英語の学習内容を変更しています

ここでの地力とは、発音、ボキャビル、文法の3つが該当することが多いです。ただし、これは英語学習初心者の話で、上級者になるとリスニングなど、他の部分が地力になる場合も数多くあります。

ブレイクスルーと地力には、密接な関係があります。そもそも、ブレイクスルーを感じる瞬間とは一体どんなときでしょうか?それはいたって単純なことで、前にできなかったことが簡単にできるようになったときです。ただ1点、注意が必要で、前の自分と今の自分に大きなギャップが生じないと変化が小さすぎて、ブレイクスルーを実感することができません

では、毎日地力だけを上げる学習をしていればブレイクスルーを感じることができるでしょうか?それとも英語資格の試験対策などの応用問題を毎日こなせばよいのでしょうか?それでは、もちろん大きなギャップが生まれません。

結局、地力を強化した結果が応用の部分で十二分に発揮されたとき(表にでたとき)にブレイクスルーを感じるわけですから、今の自分の能力に対して極端にかけ離れたハイレベルな学習を継続しても意味がありませんし、応用ばかりをこなしても地力は上がりません。かといって、地力ばかり上げても成長を実感することができません。つまり、1,000時間の英語学習の内、大半を地力の強化に当て、定期的に今の実力を足しかえる作業を付け加えることが望ましいということです。

まとめると、
日々地道な地力強化のための英語学習を進めつつ、自分の無力差を知るための手段として、定期的に実践的な応用問題(総合問題)にチャレンジする。そして、その確認作業によって基本に戻ることの重要性を再確認し、そのモチベーションを持って日々の英語学習を継続する。
ということが英語上達の秘訣であり、最短ルートに繋がるということです。