高校英語は二の次、とにかく中学英語をやりつくす

高校英語は二の次、とにかく中学英語をやりつくす

ブログ「DIY English」の制作者「大葉かむ」です。

本来であれば英語というものにおいて、中学も高校もありません。しかし、日本の英語教育において、これら2つははっきりと区別されています。これは、文部科学省が各学校の学習内容をある一定の水準に保つために発行している「学習指導要領」によるところが大きいでしょう。

実はこの区分け、英語学習初心者や英語を苦手としている人にとっては、たいへんありがたいことなのです。なぜなら、高校英語はとりあえず置いておいて、何はともあれ中学英語に取り掛かれば良いということが、明らかだからです。

特に中学英語は、英語においての重要となる部分をコンパクトにまとめ上げたものになっていますから、英語の基礎固めとして十二分な役割を担ってくれます。しかし、英語が苦手な人に限って、中学英語をおろそかにするだけでなく、分かった気になって高校英語から学習を始めようとしてしまいます。

その大きな原因が、多くの人が持っている「中学科目=簡単」というイメージです。これにより、英語があまり分かっていないこともあって、他の教科と同様に「中学英語=簡単」というイメージを持ってしまうのです

しかし英語は、他の科目と違い言語です。そのため、数学以上に基礎の積み上げが必要となる科目なのですが、英語が苦手な人ほど、そのことを意識しないし、理解しようともしないのです。

素直な気持ちで考えれば、中学英語は英語の基礎なのですから、高校英語を学習する上で英文の大部分を中学英語が占めることは、容易に想像できるはずです。つまり、中学英語で理解していない部分は、高校英語を学習する上での妨げとなり、永遠に付きまとうとともに足を引っ張り続けられるわけです。

そこで、このようなことにならないようにするためにも、中学英語教材をやりつくすことが重要となります。

今回は、中学英語教材をやりつくすことで得られる重要なメリットを2つ説明したいと思います。
記憶容量に空きを生み出す
高校英語へスムーズに移行する

Advertisement

1. 記憶容量に空きを生み出す

Free Up Storage Space

中学英語、特に英単語は英文の大部分を占めます。その中でも、重要となる動詞は、暗記をおそろかにしているとすぐに挫折する要因と成り得ます。また、これらの動詞は基礎部分に該当するため、英文法とも密接な関係を持っています。

つまり、中学英語で最も重要なことは、
中学英単語
中学英文法
の2つになるわけです。

その他にも会話表現やリスニングなど、多くの重要なことがありますが、まずは「中学英単語」「中学英文法」を安定させることが重要です。なぜなら、その他の重要なことは、これら2つの上に成り立っているからです。

ここで英単語について重要なことがあります。それは、英単語の意味をただ覚えればよいというものではないということです。どのように活用するか、文章を構成する上でどの部分で使えるかということが重要になります。つまり使い方です。

しかし実際には、英語学習初心者は英文法を十分に習っていない状態ですから、最初はただ闇雲に暗記するしかないのです。

理想は、「品詞」や「5文系」を意識しながら単語を覚えるということになります。しかし、さきほども説明したように英文法をまだ習っていない状態です。

そのため、英単語を覚えないと英文法書が読めないが、英単語を深く知るためには英文法の知識が必要というジレンマが発生します。しかし、英単語にしろ英文法にしろ、一度しか習ってはいけないというルールはありません。むしろ、繰り返し学習することが必要です。

英語の学習において、同じ教材を何度も読み返すという手法があります。また英語に限らず、子供のときに読んだ本を後から読み返すと違った解釈ができる場合があります。

人間は学習を進める上で、何度も同じ知識に触れ、使い古すことで消化し、知識という形に昇華することができます。始めて学ぶことは、分からないことで最初は埋め尽くされていますが、学習を継続するうちに出題頻度が多いものから順に知識が定着していきます。そして、定着した知識については、より深い知識を得ようとするものです。つまり、知識が洗練されるということです。

これは、別に英語に限ったことではありません。製造業などにおいても「枯れた技術」といわれるものがあります。「枯れた技術」とは、十二分に使い古された技術で目新しさがありません。一見すると価値がないように思えるかもしれませんが、これまでに改善が何度も行われたことで洗練され、無駄のない安心して使えるものに昇華された状態になるのです。

みなさんの英語の知識も、使い古された「枯れた知識」に昇華させることが重要なのです。そうすることで、中学英語という基礎知識が手足のように自由に使える状態になるのです。そのためには、中学英語教材を飽きるくらいやりつくす必要があります。

中学英語教材を何度もこなすことで、知識が定着することはもちろんのこと、記憶容量に空きができます。これにより、高校英語の知識を蓄えるスペースが生まれるのです。また、着々と完全に知識を定着させていくことで、忘却される記憶が減少し、復習の量も減らすことができます。また、中学英語の知識と関連付けて、高校英語を覚えることができるため、効率化も図れます。

そして、英語は日本語と違い簡単なアルファベットの構成によって、単語が作られていることが日本人にとって、大きな問題となります。

日本語は、「漢字」「ひらがな」「カタカナ」の3つを組み合わせて、単語を構成されています。外国人にとっては難しいですが、私たちはネイティブであるため簡単に理解できます。また複雑であるために、新たな単語が出現したときに以前に覚えたものかどうか、すぐに判断することができます。

それに対して、英語はアルファベット26字の組み合わせに過ぎないため、似た文字(単語)に何度も遭遇します。そのため、中学英単語から順にしっかりと単語を暗記しておかなければ、中学英単語と高校英単語が頭の中で入り乱れ、脳が区別できなくなり、間違った意味を暗記してしまう恐れが生まれます

このような状態におちいらないためにも、中学英語教材を十分にこなすことが重要です。

Advertisement

2. 高校英語へスムーズに移行する

Smooth Transition To High School English

中学英語と高校英語には、大きな溝があります。特に英単語において、絶望的ともいえるほどの数の差があります。

また近年において、英語の需要が高まりを見せており、2020年からさらなる学習開始の低年齢化(小学校から英語教育の義務化)がなされます。

このようなグローバル化のあおりを受けて、高校入試においても、各高校の難易度に開きが出てきています。このことを逆手に取ることで、実は高校英語へスムーズに移行することができるのです。

高校英語でいえば、センター試験英語までを学習した後に、2次試験英語を学習する状態(英語学習を2段階に分ける状態)を作り出すのです。これまでは、「中学校の英語定期試験=高校入試の英語試験」という構図になっていましたが、このグローバル化に伴い、大学受験同様に「中学校の定期試験<高校入試」という構図が生まれています。そこで、高校入試の英語を国立、私立、難関校などの難易度順にこなしていくことで、高校英語の範囲まで食い込む形で英語を学習することができます。

特に英単語においては、高校でも十分に通用するレベルを出してくる高校が数を多くあります。いきなり、高校英単語を全て覚えろといわれればハードルが高いですが、高校入試対策をすることで少しずつ語威力の強化(ボキャビル)を行うことができれば、負担を一気に軽減することができるはずです。

また、高校入試のための中学英語では多くの場合(特に過去問題)で、長文の下に※印で注釈(意味)が書かれています。これらの単語は中学では習わないものの、高校ではほぼ間違いなく暗記しなければいけないものになっています。そのため、中学英語の長文問題を注釈を見ることなく、読み進める力を身につけることができれば、スムーズに高校英語に突入することも容易となるのです。