英語学習で大切なこと「中学英語ならできる」と軽く口にしないこと

英語学習で大切なこと「中学英語ならできる」と軽く口にしないこと

ブログ「DIY English」の制作者「大葉かむ」です。

みなさんは、英語は得意ですか?英語が苦手な人ほと、「中学英語ぐらいはできる」と意地を張ったり、見栄を張って発言しますよね。でも、そんな簡単に口にしていいのでしょうか?

中学英語とは英語の基本であり、大変重要な部分となります。この部分を疎かにすると一生英語がうまくなることはないでしょう。

今回は、中学英語という言葉について、再度考えてみたいと思います。テーマは、次の2つです。
「中学英語」とは?
中学生が受験する英検の落とし穴とは?

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1. 「中学英語」とは?

Whats Junior High School English

中学英語について考えるとき、私たちはイメージが先行してしまいます。特に英語が苦手な人ほど、このイメージが大きく現実と違ってしまいます。これは、中学英語をマスターしていないため、仕方がないことです。

しかし、「中学英語」という言葉を正確に捉えることは重要であり、英語をマスターする上で抑えておかなければならない重要な言葉です。

そのためには、
中学英語の重要性を考える
中学という言葉のイメージを捨てる
ことが重要です。

中学英語の重要性を考える
中学英語では、単語、文法に加え、簡単な会話表現も習います。

中学では必修英単語として1,200語を覚えます。しかし、中学卒業程度を想定した英検3級(実用英語技能検定3級)では、1,250語から2,100語程度を必要とします。つまり、中学英語で必要となる語彙数は、2,100語程度ということになります。

また、2020年からは必修英単語が約2200語から2500語に増加します。そのため、今後中学生は3000語から3500語の単語を覚えることになるでしょう。

次に海外での日常会話に必要となる語彙数ですが、2,000語程度と言われています。また、支障をきたさない程度の語彙数となると約5,000語が必要とされています。

文法についても同様です。日常会話であれば、中学英文法だけで意志の疎通が可能です。より詳細に相手に意志を伝える場合は、高校英文法が必要となってきます。

さらに、中学校の会話表現についても、基本的な挨拶に始まり、簡単な自己紹介や会話などを学習するため、これだけで十分に海外生活に適用できます(語学留学にいけます)

もちろん、正規留学(海外の大学に入学)を目的とする場合には、専門的知識を大学で学習するため、最低限高校英語の知識が必要となってくるでしょう。

中学という言葉のイメージを捨てる
中学校で習う5科目において、英語だけは他の科目とかなり違っています。他の教科については、すでに小学校で基礎を習っていますが、英語については初めて習うからです。

現在は、小学校の5年生から英語の学習を始める所もあります。また、2020年からはさらに2年間前倒しにして3年生から始める学校がでてくるはずです。しかし、小学校から英語を学習したとしても同じことです。なぜなら、流暢に日本語を話せるようになった年齢から、英語に触れ始めるからです。

それに対して、他の科目は物心がついた幼い頃から、いろいろな経験を通して触れています。そのため、難易度で言えば英語が一番難しい教科といえるでしょう。

そして、数学と理科のいわゆる理系科目は、高校において中学の基礎知識を用いて新たなことを学びます。つまり、中学の基礎知識を何度も使用することになるわけですから、自然と復習がなされるとともに知識が定着し、応用が身につきます。

また、国語や社会についても日常生活において、数多く触れる機会を得られます。例えばテレビのニュースや漫画、雑誌などです。つまり、この2つの教科は年を取るにつれて自然と知識が蓄積されていくのです。

その結果、大人になるにつれて中学で習うこれら4つの科目については、簡単に理解できるようになるのです。このイメージによって、弊害を直接受ける科目が英語です。

英語は、日本人の10%しか必要としないため、ほとんどの人が日常的に英語を使う機会を得ることはありません。つまり、自主的に英語を勉強しなければ、知識が蓄積することがないのです。そして勉強しなければ、分からない状態はいつまで経っても分からないままになるのです。

しかし、大人になるにつれて他の科目の影響から、「中学の勉強=簡単」というイメージが完成してしまい、人前で「中学英語すら分からない」ということを知られることに強い抵抗を持ってしまいます。

また、高校や大学においても授業を通して英語を勉強するため、少なからず語彙数が増え、中学英語の内容が大まかに理解できることもあり、「中学英語は理解している」という錯覚におちいってしまう場合があります。

また、それらはreadingとwritingに限ったことでもある場合が多いのですが、中学英語全体として捉えてしまう場合もあります。

このような状態におちいらないためにも、中学英語という科目が如何に難しいものか、イメージを捨てて理解する必要があります。

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2. 中学生が受験する英検の落とし穴とは?

Pitfall Of Eiken

英検(実用英語技能検定)を持っている人たちはたくさんいるのではないでしょうか?

この英検ですが、中学生のときに多くの学校で英検を受験するように指導が行われます。そして、英検3級を取得して、高校受験に望む人も多いはずです。現在では、英検準2級や2級を所持している中学生も多いことでしょう。

しかし、ここには大きな落とし穴があります。日本人は資格を取得するとその内容を全て理解した錯覚におちいりやすいですが、実際は完全に理解できていないだけでなく、応用も利かないという問題があります。

ところでみなさんは、英検の合格には幅があることをご存知ですか?英検は、65%の正解率があれば合格してしまうのです。つまり、1/3程度が理解できていなくても合格するということです。

中学英語において、1/3が理解できていないということは、英語の基礎がまったくといっていいほど、構築できていないことを意味します。

実際、CEFRによる英語試験の比較表(次の表)を見ていただければ分かります。

Cefr And Beginner English Qualifications
引用:TOEIC Bridge Listening & Readingスコア比較表、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
https://www.iibc-global.org/library/default/toeic/official_data/bridge_lr/bridgescore_comparison_list.pdf
引用:スコアとCEFRレベルの比較表、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(2017/05/25)
https://web.archive.org/web/20181017070659/http://www.iibc-global.org/toeic/test/bridge/about/result.html
引用:TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/toeic_cefr.html

各英検の合格ラインは、一つ下の級の満点と同等レベルしかないのです。つまり、英検3級がほぼ満点もしくは英検準2級を取得していないのであれば、中学英語を完全に理解していないということになります。

さらに英検は解答が選択式であることから、正確に理解していなかったとしても消去法などのテクニックを使用すると簡単に合格できてしまう場合が数多くあるのです。

そして、その中途半端な理解のまま、高校英語を勉強すると基礎部分に穴が数多く生じ、上手く知識が積み上がっていかないのです。

これらのことをしっかり理解して、中学英語からきっちり理解していくことが、将来的には最短ルートで英語をマスターすることに繋がっていくのです。