対策必須!多読に隠されたデメリット

対策必須!多読に隠されたデメリット

ブログ「DIY English」の制作者「大葉かむ」です。

英語上級者に聞くと効果的な学習法として、多読を行うべきという人が数多くいます。しかし、多読が必須であるという人が多い中で、多読の弊害を訴える方も少なからずいます

なぜこのような事態におちいるのでしょうか?一体何が原因なのでしょうか?
多読のメリット、デメリットは一体何なのでしょうか?その理由を知ることで、私のように上手に多読と付き合うことができるはずです。

今回は、多読に関するメリット・デメリットやその対策について説明したいと思います。テーマはこちらです。
多読のメリット、実はデメリット
多読のデメリットはやはりデメリット
多読のデメリットを補う対策法

Advertisement

1. 多読のメリット、実はデメリット

The Real Disadvantage Of Extensive Reading

多読のメリットはこの3つです。
①語彙力があがる
②文法力を鍛えられる
③表現力を上げられる

一見すると納得でき、多読が非常に効率的な英語学習法に思えることでしょう。しかしこのメリットには、実はデメリットが隠されているのです。どこにそのデメリットが隠されているのでしょうか?

その理由を知るためには、まず多読3原則を知る必要があります。

多読3原則とは、
・辞書を引かない(引かなくてもわかる本を読む)
・分からないところは飛ばす(わかっているところをつなげて読む、類推)
・つまらなくなったら止める(1、2の原則で楽しく読めない本は読まない) 
というものです。

これは、多読を楽しむ上で必要な条件であり、長く継続するためにも必要不可欠とされています。

たしかに、この3原則を実行すれば、多読において苦痛を伴わないことでしょう。しかし、苦痛を伴わないという学習法が何のデメリットもなく存在しているはずがないことは、みなさんも経験から分かっているはずです。

そうです。この多読3原則に落とし穴があるのです。では、どのような落とし穴が隠されているのか説明したいと思います。

①語彙力があがる
多読によって、短時間に多くの語彙に触れることで、語彙力が向上するメリットがあります。

しかし、辞書を引かないため、語彙の意味を間違って捉えることがあります。また、英語を英語として覚えてしまうと、日本語への翻訳が難しくなります。

近年では英語を英語のまま理解することは、ノンネイティブの利点を失う(第一言語に翻訳できない)と言われています。また、辞書を引かないわけですから、間違った発音は間違ったまま覚えてしまい、場合によってはreading能力が向上したものの、speaking能力に支障が生じて会話が通じなくなる可能性が生まれます。

②文法力を鍛えられる
本を読む中で実践的な文法に触れることができるため、文法の定着や理解力の向上が見込めます。

しかし、これは事前に文法力があることが前提条件となります。場合によっては、単語の意味だけを繋げて、文章自体を曖昧に理解するといった状態におちいる可能性もありえます。

③表現力を上げられる
本は、一般的なwriting能力つまり表現力が向上するだけでなく、会話文も多く含まれるため、会話表現も向上します。

しかし、②と同様に文法力が低い場合は、表現を丸暗記する形となってしまい、場合によっては応用力に欠けてしまう場合が考えられます。

Advertisement

2. 多読のデメリットはやはりデメリット

Disadvantages Of Extensive Reading

多読のデメリットといえば、この2つ、
①お金がかかる
②時間がかかる
です。

これは、デメリットであり、メリットになり得ることはありません。

①お金がかかる
とにかく多読は、たくさんの本を読まなければいけません。特に初期段階では、イラストが多く文字数が少ないものを選択するため、1冊の価格が高い割りには英語の文章に触れる量が少ないため、コストパフォーマンスが悪いです。

大きな図書館を利用できる環境であれば問題ありませんが、そうでなければコストがかかります。多読学習法を教える教室に通う方法もありますが、こちらは本のコストがかからない分、授業料がかかってきます。

また、多読学習法を教える教室が近くにない人もたくさんいるでしょう。このような場合、最もコストを抑える方法がAmazon Mastercardゴールド+Kindleとなります。これについては、別の記事で説明したいと思います。

②時間がかかる
語彙力をあげるにしろ、表現力をあげるにしろ、同じ語彙や表現に触れるためには、とにかく大量の本を読む必要があります。そのため、他の学習法に比べて効率が非常に悪いです。

Advertisement

3. 多読のデメリットを補う対策法

Countermeasures For The Disadvantages Of Extensive Reading

これだけ多くのデメリットがあるにもかかわらず、多読は誰もが必要だという勉強法です。では、これらのデメリットに対して、どのような対処法を取ればよいのでしょうか?

それには、以下の3つが必要です。
①基礎力をつける
②並行してバランスよく勉強する
③2回読む

①基礎力をつける
多読は英語学習初心者から始めることができると言われていますが、これは始めることができるだけで効率的とはいえません。

「中学単語」「中学英文法」「高校英文法」といった基礎的な部分については、
多読ではなく、それぞれ単独で学習する方が効率的
です。

目安として、文法が一通り分かる英検準2級もしくは一つ上の英検2級レベルに達するまでは、多読を控える方が効率的です。それまでは、英検対策や他の英語学習に取り組むのが良いでしょう。

②並行してバランスよく勉強する
①の条件を満たしたからといって、後は多読だけでよいということはありません。

多読に使用する本もどんどん難しくなるわけですから、それにあわせて英語の基礎力をあげていかなければなりません

特に文法と語彙力が重要となってきますので、この二つは常に多読よりも上のレベルを維持できるように先行していくことが、望ましいでしょう。

③2回読む
多読のメリットはデメリットにもなり得ると説明しました。それを打開する方法として、2回読むことが大変効率的です。

ここでいう2回ですが、2回目のみが多読にあたります。1回目は、むしろ精読(語彙の意味や文法の構造など正確に捉えて読む手法)を用いて、多読のデメリットである語彙の正確な意味や、正確な発音を辞書を用いて調べあげます。また、分からない文法構造がある場合についても確認を行い、2回目の多読で辞書をほぼ使わなくても読める状態にします。これにより、多読による間違った知識の習得を回避することができます。