英文法:名詞の所有を表す形

英文法:名詞の所有を表す形

ここでは、名詞の所有を表す形について説明します。”AのB”という名詞の所有を表す方法は、2つあります。1つが名詞の所有格で”A’s B”という形を取るものです。もう1つが“of”を用いた”B of A”という形を取るものです。

名詞の所有格には、おもに人間と生物に対して用いられるもので、それ以外は、”of”を用います。この区別をはっきりさせて、間違った表現をしないようにしましょう。

・名詞の所有を表す方法は2つある。
・名詞の所有格は、おもに人間と生物に対して用いる。
・人間と生物以外に対しての名詞の所有は、”of”を用いる。


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1. 名詞の所有格

1.1 名詞の所有格の形

1.1.1 概要

・名詞の所有格はどのような形を取るのか?


名詞の所有格の形:

 語尾が”-s”以外の名詞:
 ・語尾に”-‘s(アポストロフィ・エス)”をつける。
 ・Bob’s、brother’s 

 語尾が”-s”の名詞:
 ・語尾に”-‘(アポストロフィ)”をつける。
 ・girls’、teachers’

1.1.2 解説

基本的に、名詞の所有格は語尾に”-‘s”をつけます。しかし、名詞の語尾が”-s”に限り、”-‘”のみをつけます。

また単数形と複数形の違いによって、”siter’s(姉の)”と”sisters’(姉たちの)”と”-‘”の場所が異なる場合があります。なお、”children(子供たち)”、”men(男たち)”、”women(女たち)”のような複数形の不規則変化を取る名詞については、”children’s”、”men’s”、”women’s”と素直に名詞の語尾に”-‘s”をつけるだけです。

・名詞の所有格は語尾に”-‘s”をつける。
・名詞の語尾が”-s”に限り、”-‘”のみをつける。

・複数形の規則変化の名詞が複数形の場合には、”-‘”の位置に注意が必要である。
・複数形の不規則変化の名詞が複数形の場合には、語尾に”-‘s”をつける。

1.2 人間と生物以外の名詞の所有格

1.2.1 概要

・人間と生物以外で、名詞の所有格を用いるものとは?


時:

・day(日)
・minute(分)
・month(月)

金額・距離・重さ:
・dollar(ドル)
・feet(フィート)
・kilogram(キログラム)

国名など:
・Germany(ドイツ)
・Japan(日本)
・world(世界)

1.2.2 解説

人間と生物以外に、時、金額、距離、重さ、国名なども名詞の所有格を用います。

・時、金額、距離、重さ、国名なども名詞の所有格を用いる。

1.3 名詞の所有格の所有以外の意味

1.3.1 概要

・名詞の所有格の所有以外の意味とは?


名詞の所有格の所有以外の意味:

・作者や発明者、その対象を表す。
・所有格で名詞が表す行動に対しての意味上の主語になる(主格)。
・所有格で名詞が表す行動に対しての事実上の目的語になる(目的格)。

1.3.2 解説

名詞の所有格は、所有の意味を表す以外に3つあります。

①She attends a women’s college.
 彼女は女子大学に通っています。
②I believe in Bob’s safety.
 私はボブの無事を信じています。
③We spent a lot of money for our daughter’s treatment.
 私たちは娘の治療に多額のお金を費やしました。


例文①では、”a women’s college(女子大学)”という大学が女性を対象としていることを表しています。次に例文②では、”Bob’s safety(ボブの無事)”という”safety(無事)”の意味上の主語が”Bob”ということを表しています。ただし、②の文では名詞が表す行動に対しての意味上の主語”Bob(ボブ)”が文の主語”I(私)”と異なるため使用されています。そのため、どちらの主語も同じ場合は次のように、名詞が表す行動に対しての意味上の主語は省略されます。

④I believe in safety.
 私は(私自身の)無事を信じています。

・文の主語と名詞の所有格が同じ場合は省略される。


最後の例文③では、”my daughter’s treatment(私たちの娘の治療)”という”treatment(治療)”の意味上の目的語が”daughter(娘)”ということを表しています。②と③は、同じように思える人もいるかもしれませんが、②は”ボブは無事である(主語)”に対して、③は”医者が娘を治療した(目的語)”もしくは”娘は治療を受けた(受動態)”という内容となり、まったく別ものとなっています。

・名詞の所有格は、所有以外に3つの意味がある。

・名詞の所有格が主格であるか目的格であるかを見極める必要がある。


また、名詞の所有格が省略される場合があるように、名詞の所有格の対象である名詞自体が省略される場合もあります。その条件が次の2つです。

⑤反復を避ける。
⑥省略しても意味が分かる。


⑤は文の主語と名詞が同じ場合で次の文がその例に該当します。

⑦This car is my brother’s (car).
 この車は私の兄のものです。


⑦の”car”を2回使うとくどい表現となってしまいまし、省略しても意味が通じるため省略されます。⑥も同様に、⑧のように省略しても相手に意味が伝わる場合に使われます。

⑧My mother went to the baker’s (shop)
 私の母は、パン屋へ出かけました。

・意味が通じるときは、名詞も省略される。

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2 ofを用いた所有の表現

2.1 概要

・どのようなときに”of”を用いた所有の表現を使うのか?


“of”を用いた所有の表現:

・名詞の所有格が使えない。
・名詞の所有格を修飾したい。
・冠詞、指示代名詞、人称代名詞の所有格を2つ使いたい。

2.2 解説

“of”を用いた所有の表現は、基本的には名詞の所有格が使えないときとなります。つまり、人間や生物以外の名詞の場合ということです。例えば次の例です。

①He opened all the doors of the car.
 彼は車の全てのドアを開けた。


また、例え名詞が人間や生物であったとしても、その名詞を修飾したい場合は次のように”of”を使います。

②I was frustrated by the attitude of the man in front of the station.
 私は駅前の男の態度にイライラした。


②では、”the man(男)”を”in front of the station(駅前の)”が修飾しているために、”the attitude(態度)”を”-‘s”ではなく、”of”を使った所有格となっています。もし、”in front of the station(駅前の)”の修飾がない場合は、次のように”-‘s”を使って所有格の表現となります。

③I was frustrated by the man’s attitude.
 私は男の態度にイライラした。


最後に、2つの所有格を使う場合も、所有格を続けることができないため、次のように”of”を用いて表現します。

④He is a little brother of my friend’s.
 彼は私の友人の弟の1人です。

・名詞の所有格を使える条件を満たせない場合は、”of”を用いた所有の表現を使う。