英文法:特殊な名詞の複数形

英文法:特殊な名詞の複数形

ここでは、特殊な名詞の複数形について説明します。名詞の中には複数形になることで、別の意味を持つものや、複数形でしか扱えない名詞など、通常の複数形とは違う特殊なものが数多くあります

特殊な複数形をしっかりと理解し、覚えていないと英文を間違って解釈してしまう可能性があります。ここで上げる特殊なものを把握して、複数形について自信が持てるようにしましょう。

・複数形には、特殊なものがある。
・特殊な複数形を理解しないと英文を誤って解釈してしまう。


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1. 複数形になると意味が異なる名詞

1.1 概要

・複数形になると意味が変わる名詞がある?


複数形になると意味が異なる名詞:

・arm(腕)→arms(武器)
・custom(習慣)→customs(税関 / 関税)
・day(日)→days(時代)
・force(力)→forces(軍隊)
・glass(ガラス)→glasses(眼鏡)
・good(善 / 利益)→goods(商品)
・interest(興味)→interests(利益)
・letter(文字)→letters(文学)
・look(見る)→looks(見た目)
・part(部分)→parts(部品)
・time(時)→times(時代)
・manner(方法)→manners(作法)
・mean(意味)→means(手段)
・paper(紙)→papers(書類)
・people(人々)→peoples(民族)
・work(仕事)→works(作品)

1.2 解説

名詞の中には、複数形になると意味が変わるものが数多く存在します。名詞の単数形の意味から複数形の意味を連想できるものもあれば、まったく想像がつかないものもあります

特に想像がつかないものについては、意味を知っておかないと英文をまったく違って解釈してしまう恐れがあるため、しっかり暗記する必要があります。

・複数形になると意味が変わる名詞がある。
・単数形から意味が想像できないものがある。

・単数形から意味が想像できない名詞は特に注意が必要である。

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2. 動詞と連動して複数形になる名詞

2.1 概要

・動詞と連動して名詞が複数形で用いられる場合とは?


動詞と連動して複数形になる名詞:
・hand、knees、friend、bus、trainなど。

2.2 解説

日本語においては、あまり意識することはありませんが、ある行動をする場合に複数のもの(名詞)が必要なときがあります。その場合、英語では名詞を複数形にします。具体的な例を次に上げます。

①I shook hands with him.
 私は彼と握手をした。
②I walked on my hands and knees.
 私は四つんばいで歩いた。
③I made friends with him.
 私は彼と友だちになった。
④I changed buses.
 私はバスを乗り換えた。
⑤Where should I change trains?
 どこで電車を乗り換えればよいですか。


①は握手をする動作です。握手は必ず2つの手で行なう動作です。そのため、”hand”が複数形になります。②は少し難しいです。英文から複数の手と複数のひざということを表していますが、ここでは人を対象としています。そのため、それぞれ2つずつ、つまり両手、両膝が地面に付く状態を意味するので、”四つんばい”となります。③も①と同様で、友だちを作るためには2人以上の人が必要ですから”friend”が複数形になります。④⑤もこのように考えると乗り換えには、最初に乗っていた乗り物と次に乗り換える乗り物が必要ですから、”bus”も”train”も複数形になるわけです。なお、③④⑤は慣用表現ともいえますが、この理屈が分かっていれば特に悩む必要はないと思います。

・ある行動をする場合に複数のものが必要な場合、その名詞は複数形になる。

・慣用表現であっても同じ考え方ができる場合がある。

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3 常に複数形で用いられる名詞

3.1 概要

・常に複数形で用いられる名詞とは?


常に複数形で用いられる名詞:
・contact lenses(コンタクトレンズ)
・goves(手袋)
・panties(パンティ)
・pants(ズボン:アメリカ英語)
・scissors(はさみ)
・shoes(靴)
・shorts(シャツ)
・socks(靴下)
・trousers(ズボン:イギリス英語)
・trunks(トランクス)

3.2 解説

一見すると1つに見えても、2つの要素によって構成されるものは複数形になります。例えば、”ズボン”であれば左足と右足の部分を製作し、それらをつなぎ合わせてズボンが作られていたという歴史があるため複数形になっています。”靴下”や”靴”、”手袋”も同様に、両手もしくは両足の2つの要素で構成されているため複数形となります。

そのため、これらの名詞を数えるためには、”a pair of”や”two pairs of”などを用いる必要があります。

・2つの要素によって構成される名詞は、複数形になる。

・2つの要素によって構成される名詞は、ペアーで数える必要がある。

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4 複数の形を取るが単数扱いになる名詞

4.1 概要

・スペルが複数の形を取るにもかかわらず、単数扱いされる名詞とは?


学問:
・economics(経済学)
・electronics(電子工学)
・ethics(倫理学)
・linguistics(言語学)
・mathematics(数学)
・mechatronics(メカトロニクス)
・physics(物理学)
・politics(政治学)
・robotics(ロボット工学)
・statistics(統計学)

病名:
・measles(はしか)
・mumps(おたふく風邪)
・shingles(帯状疱疹)

4.2 解説

名詞の中には、複数の形を取るにもかかわらず単数扱いされるものがあります。代表的なものが”学問”と”病名”です。”学問”については、語尾が”-ics”になるものが該当します。また、”cards(トランプ)”なども同様に単数扱いされます。

・”学問”と”病名”は、複数の形を取るにもかかわらず単数扱いされる。

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5 複数形がまとまりとして単数扱いにされる名詞

5.1 概要

・複数形にもかかわらず単数扱いされる名詞とは?


金額:
・dollars(ドル)
・pesoes(ペソ)
・pounds(ポンド)
・euros(ユーロ)

距離:
・foot(フィート)
・meters(メートル)
・miles(マイル)
・yards(ヤード)

時間:
・days(日)
・minutes(分)
・months(月)
・years(年)

5.2 解説

金額や距離、時間などは1つのまとまりとみなされるため、複数形であったとしても単数扱いされる場合があります。ただし、1つのまとまりとしてみなさない場合もありえます。

①Ten years have passed since my fater died.
 父が死んでから10年が経過した。


例文①は現在完了形です。現在完了形は、過去から現在に向かって事実を表しており、毎年1年をカウントしていき合計で10年になったことを表しています。そのため、10年を1つのまとまりとしてみなすことができないため、複数扱いとされ、”has”ではなく、”have”が使われています。

・名詞が複数形であったとしても、1つのまとまりとしてみなされる場合は単数扱いされる。

・1つ1つの単位でカウントされるような場合は、名詞は複数扱いされる。