英文法:名詞の複数形

英文法:名詞の複数形

ここでは、名詞の複数形について説明します。名詞の複製形には、”規則変化(Irregular Plural)”と”不規則変化(Regular Plural)”の2つがあります。”規則変化”はその名の通り、一定のルールを持っています。

英語学習初心者は、この複数形を覚えることに重点を置きますが、それと同等以上に重要なことが複数形の語尾の発音になります。間違って覚えてしまうと後で直す際に、最初に覚える以上の労力を必要としますので、最初からしっかり覚えましょう。

学習テーマ
・複数形の”規則変化”と”不規則変化”を理解し覚える。
・複数形の語尾の発音も区別し発声できるようにする。


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1. 複数形の規則変化

1.1 規則変化

1.1.1 概要

・規則変化の作り方とは?


sを付ける場合:

 esを付ける場合以外:
 ・books、bikes、cars、chocolates、girls

esを付ける場合:

 s、x、z、sh、ch、子音字 + o:
 ・-esをつける
 ・buses(バス)、classes(クラス)、kisses(キス)
 ・boxed(箱)、foxes(キツネ)
 ・buzzes(ざわめく)、waltzes(ワルツ)
 ・bushes(茂み)、dishes(皿)、wishes(願い)
 ・benches(ベンチ)、churches(教会)、peaches(桃)、wactches(腕時計)
 ・heroes(英雄)、potetoes(ジャガイモ)、tomatoes(トマト)

 f、fe:
 ・f、feをvに変えて-esをつける
 ・leaves(歯)、wolves(狼)
 ・wives(妻)、knives(ナイフ)

 子音字 + y:
 ・yをiに変えて-esをつける
 ・candies(飴)、cities(都市)、fairies(妖精)、ladies(女性)、stories(物語)

1.1.2 解説

規則変化の語尾には、”-s”または”-es”をつけて複数形にします。基本的には”-s”をつけますが、s、x、z、sh、ch、子音字 + o、f、fe、子音字 + y場合は、語尾に”-es”をつけます。ただし、この”-s”と”-es”を付与するルールが適用されない例外もあります(1.2参照)。

また、固有名詞の複数形は語尾にかかわらず、”-s”をつけます。

・規則変化は複数形にする際に、語尾に”-s”か”-es”がつく。
・複数形に”-s”を”-es”際のパターンがあるが、例外もある。
・固有名詞の複数形には、語尾に”-s”をつける。

1.2 規則変化の例外

1.2.1 概要

・規則変化の例外とは何か?


規則変化の例外:
・autos(自動車)
・beliefs(信念)
・concertos(コンサート)
・dynamos(発電機)
・kilos(キロ)
・logs(記録)
・photos(写真)
・pianos(ピアノ)
・roofs(屋根)
・safes(金庫)
・solos(ソロ)
・sopranos(ソプラノ)
・stomachs(胃)

・規則変化の例外は、その都度覚えていくことが重要である。

1.2.2 解説

規則変化をする名詞の中には、語尾が”子音字 + y”にもかかわらず、”-es”でなく”-s”になるものがあります。なぜ、このような名詞が存在するかということになりますが、2つの理由が上げられます。1つが省略された名詞ということです。

①auto:automobile
②kilo:kilometer
③photo:photograph
④piano:pianoforte


そしてもう1つが新しく英語として取り入れたられた外来語かどうかということになります。特に音楽関連の単語はイタリア語を起源としていることが多く、”-s”がつきます。それに対して、potato、tomatoのような完全に英語として取り入れられたもの(英語化)は、”-es”がつきます。

ここで、注意すべき点を上げます。最近の語尾が”子音字 + o”で終わる名詞に”-s”がつくため、数が多いです。そのため、”-es”がつく方が例外ではないかと思う方がいるかもしれません。しかし、”-es”がつく名詞は日常でよく使用されるために英語化したものです。つまり、出現頻度でいえば”-es”の名詞の方が圧倒的に高くなるため、”-s”がつく名詞が例外となります。

・省略された単語は、”子音字 + o”であっても”-s”になることが多い。
・最近の”子音字 + o”の外来語には、”-s”がつくことが多い。

・”子音字 + o”に”-s”がつく名詞は出現頻度が低いため、例外扱いとなっている。

1.3 複数形の語尾の発音

1.3.1 概要

・複数形の語尾の発音は何種類あるのか?


複数形の語尾の発音:

 “s”、”ʃ”、”tʃ”、”z”、”ʒ”、”dʒ”の音で終わる名詞:
 ・”iz”で発音する。

 “z”、”ʒ”、”dʒ”以外の有声音で終わる名詞:
 ・”z”で発音する。

 “s”、”ʃ”、”tʃ”以外の無声音で終わる名詞:
 ・”s”で発音する。

1.3.2 解説

複数形の語尾の発音には、”iz”、”z”、”s”の3つがあります。”iz”の場合だけを覚えて、後は有名音と無声音に分類すれば問題ありません。

・複数形の語尾の発音には、”iz”、”z”、”s”の3つがある。


英語は言葉であり、しゃべりやすいようにできています。”z”は有声音、”s”は無声音であり、有声音に有声音、無声音に無声音を続ける方が喉に負担もかからず、自然な動きとなります。しかし、一部続けることが難しい、もしくは違和感があるものが”iz”となります。

そのため、最初はこの規則性を覚えることになりますが、音読の練習をしているうちに自然と言いやすい発音に落ち着きます。最終的には、言いやすいか言いにくいかで判断できるようになるとよいでしょう。

・音読によって自然に違和感があるかないか判断できるようにする必要がある。


補足として、有声音と無声音についての説明は以下とかとなります。

①無声音:
 ・声帯を振動させないで出す音
 ・”p”、”t”、”k”、”f”、”s”、”ʃ”、”θ”

②有声音:
 ・声帯を振動させて出す音
 ・”b”、”d”、”g”、”v”、”l”、”m”、”n”、”z”、”ʒ”、”ð”

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2. 複数形の不規則変化

2.1 複数形の不規則変化

2.1.1 概要

・複数形の不規則変化とは?


複数形の不規則変化:
・child→children(子供)
・foot→feet(足)
・man→men(男)
・mouse→mise(ネズミ)
・tooth→teeth(歯)
・woman→women(女)

2.1.2 解説

名詞には、不規則に変化するものがあります。これらの不規則変化は、”child”のように語尾が不規則に変化するもの以外、途中の文字が変化するものがあります。

これらには不規則であるため、一貫した規則がなく、逐次覚えていく必要があります。

・不規則変化する複数形は逐次覚える。

2.2 文字、数字、略語の複数形

2.2.1 概要

・文字、数字、略語の複数形の作り方は?


文字の複数形:
・three Rs [R’s](3つのR)

数字の複数形:
・the 80s [80’s](80年代)

略語の複数形:
・CDs [CD’s](CD)
・DVDs [DVD’s](DVD)
・UFOs [UFO’s](UFO)

2.2.2 解説

文字、数字、略語を複数形にする場合は、語尾に”-s”またh”-‘s”をつけます。ただし、“-s”をつける方が一般的です。

また、文字に”-s”をつけた際に、例えば”Ms”とした場合に、女性の敬称として使用する”Ms.”との混同を避けるために”M’s”と記載されることもあります。

・文字、数字、略語の複数形は、語尾に”-s”またh”-‘s”をつける。
・文字、数字、略語の複数形は、語尾に”-s”をつける方が一般的である。

・他の言葉と混同する可能性がある場合は”-‘s”を使用する。

2.3 複合名詞の複数形

2.3.1 概要

・複合名詞の複数形の作り方は?


複合名詞の複数形:
・college students(大学生)
・early risers(早起きする人)
・fountain pens(万年筆)
・grown-ups(大人)
・high school students(高校生)
・passers-by(通行人)

・men drivers(男性運転手)
・men servants(男性使用人)
・women astronauts(女性宇宙飛行士)
・women writers(女性作家)

2.3.2 解説

複合名詞(Compound Noun)の複数形は、基本的に語の中心となる名詞的要素を複数形にします。ただし、“man”や”woman”を含む複合名詞については、どちらも複数形にします

・複合名詞は名詞的要素を複数形にする。
・”man”や”woman”を含む複合名詞にどちらも複数形にする。

2.4 単数形と複数形が同じ名詞

2.4.1 概要

・単数形と複数形が同じ名詞とは何か?


単数形と複数形が同じ名詞:
・carp(鯉)
・deer(鹿)
・fish(魚)
・salmon(鮭)
・sheep(羊)
・trout(マス)

・means(手段)
・series(連続)
・species(種)

・sukiyaki(すき焼き)
・sushi(寿司)
・takoyaki(たこ焼き)
・tempura(天ぷら)
・yen(円)

・Chinese(中国語)
・Japanese(日本語)
・Portuguese(ポルトガル語)
・Sudanese(スーダン人)
・Vietnamese(ベトナム人)

2.4.2 解説

“fish”や”sheep”のような群れで生息する動物は、単数形と複数形が同じになる場合があります(単複同形名詞)。これらは、狩猟の対象となる動物や魚、家畜として飼育される動物などに該当しますが、”chickens(鶏)”や”goats(ヤギ)”など、単数形と複数形を区別する名詞の方が圧倒的に多いです。

“means”や”series”など、規則変化させた場合に発音上の区別がつきにくい語も単数形と複数形が同じになる場合があります。また、近年の外来語(特に日本語)は、単数形と複数形が区別されないことが多いです。さらに国名の語尾に”-ese”を加えて人を表す名詞も単数形と複数形が区別されません

・単数形と複数形が同じ名詞は、単複同形名詞という。
・狩猟や家畜のような群れで生息する生物(一部)は、単数形と複数形が同じになる。
・発音の区別が難しい名詞は、単数形と複数形が同じになる。
・比較的新しい外来語の名詞は、単数形と複数形が同じになる。
・国名に”-ese”を語尾に付与して国民を表す名詞は、単数形と複数形が同じになる。

2.5 外来語の名詞の複数形

2.5.1 概要

・外来語の名詞の複数形とは何か?


外来語の名詞の複数形:
・addendum→addenda(付録)
・alumna→alumnae(卒業生)
・alumnus→alumni(卒業生)
・analysis→analyses(分析)
・crisis→crises(危機)
・criterion→criteria(基準)
・datum→data(データ)
・medium→media(メディア)
・medium→mediums(中間)
・octopus→octopodes(タコ)
・phenomenon→phenomena(現象)
・tableau→tableaux(絵画)

2.5.2 解説

英語の不規則な複数形をとる名詞には,外来複数形(Foreign Plural)と呼ばれる一群があります。主に近代英語以降のラテン語、ギリシア語、フランス語、イタリア語などから借用された学術な専門語です。これらは、原語における複数形を保っているために不規則変化します。なお、日本語は複数形を持っていないため、さきほど説明したように単複同形名詞となります。

・外来語は、原語における複数形を保つ。
・日本語は、単複同形名詞となる。