英文法:名詞の注意すべき用法

英文法:名詞の注意すべき用法

ここでは、不可算名詞を普通名詞として使う用法使い分ける必要がある似たような意味を持つ名詞について説明します。英語に十分に慣れておかなければ、混乱してしまう部分です。しっかり基礎を定着させた上で、読み進めてください。

この記事では、日本人は慣れるまで戸惑うと思いますが、日常英会話ではこれらの使い分けができなければ、相手に間違った情報が伝わる恐れがあります。しっかり、理解して間違えないようにしてください。

学習テーマ
・普通名詞として使用する不可算名詞を学ぶ。
・似たような意味を持つ名詞を使い分ける。


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1. 普通名詞としての不可算名詞

1.1 普通名詞としての物質名詞

1.1.1 概要

・物質名詞が普通名詞として使えるのか?


普通名詞としての物質名詞:

・普通名詞のように用いられる。
・a / anと結びつけることができる。
・複数形を用いることができる。

1.1.2 解説

物質名詞であったとしても、普通名詞の意味を伴うものがあります。そのため、物質名詞は普通名詞として取り扱うことができる場合があります。次は、”stone”と”paper”の例です。

①This statue is made of stone.
 この像は石でできている。
②He threw a stone at me.
 彼は私に石をぶつけた。
③The girl is folding origami with paper.
 女の子は折り紙を紙で折っています。
④He is reading an English paper.
 彼は英語の論文(新聞)を読んでいます。


①と③は、それぞれ”石”と”紙”という一般的に使用される物質名詞の意味であり、不可算名詞です。しかし、②については、”小石”という意味で1つの塊を表すために、普通名詞として扱うことができます。また、④についても”論文(新聞)”という1つの具体的なものを指すため、普通名詞となります。

・物質名詞が普通名詞の意味を伴う場合がある。

1.2 普通名詞としての抽象名詞

1.2.1 概要

・抽象名詞も普通名詞として使えるのか?


普通名詞としての抽象名詞:

・普通名詞のように用いられる。
・a / anと結びつけることができる。
・複数形を用いることができる。

1.2.2 解説

抽象名詞が個々の行為を表すときがあり、その場合は普通名詞として扱われる。次の”movement”と”kindness”の例を用いて説明する。

⑤Population movement is continuous.
 人口移動は継続的である。
⑥I was amazed by the elegant movements of her hands.
 私は彼女の手の優雅な動きに驚いた。
⑦Sometimes kindness destroys yourself.
 時に親切は身を滅ぼす。
⑧She has done me many kindnesses.
 彼女は私にいろいろ親切にしてくれた。


⑤と⑦はそれぞれ”移動”と”親切”を意味し、漠然とした括りのため抽象名詞になります。しかし、⑥は”彼女の手の動き”、⑧は”彼女のたくさんの親切”と個々の行為で具体的かつ数えることができるため、普通名詞となります。

・抽象名詞が個々の行為を表すときは普通名詞となる。

1.3 “a / an” + 固有名詞

1.3.1 概要

・固有名詞に”a / an”を付加すると意味が変わるのか?


“a / an” + 固有名詞:

・”a / an”を固有名詞の前に置くと別の意味になる。

1.3.2 解説

固有名詞の前にa / anを置くと別の意味を持ちます。ここでは、例として次の3つを上げますが、詳細については冠詞の記事で説明します。

⑨One hour ago, a Mr. Sato visited you.
 1時間前に佐藤さんという方があなたを訪ねてきました。
⑩She wants her son to be an Edison.
 彼女は息子にエジソンのような人になって欲しいと思っている。
⑪She saw a Van Gogh in London.
 彼女はロンドンでゴッホの絵を見た。


⑨のように一般的な人(物)に”a / an”を付けると”~という人(物)”になります。この例では、対応した人は佐藤さんとは面識がないため、”a Mr. Sato”という表現になっています。また、著名人に”a / an”を付けると例⑩のように”~のような人”という意味になります。ただし、⑪のような場合は”~の作品”となります。現代において、ゴッホにすでに故人であり、動詞から判断する必要があります。ただし、無理に”a / an”を使用する必要はなく、誤解が生じないように次のように表現するほうがよいでしょう。

⑫She saw a painting of Van Gogh in London.
 彼女はロンドンでゴッホの絵を見た。

・固有名詞の前に”a / an”を置くと別の意味になる。

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2. 使い分けが必要な名詞

2.1 概要

・似たような意味を持つ名詞とは何か?


使い分けが必要な名詞

・日本訳が同じでもニュアンスが違う。

2.2 解説

日本語で、”料金”、”客”など一言で表せる言葉であっても、英語では区別しなければなりません。次に代表的な例を示します。この他にもたくさん区別しなければならない名詞が存在します。ネイティブは、この細かなニュアンスの違いを理解しており、私たちも間違えないように使う必要があります。

料金
①admission
 入場料、入会金
②charge
 手数料
③cost
 費用
④fare
 交通機関の料金
⑤fee
 報酬、授業料、入場料
⑥price
 価格
⑦rate
 携帯電話料金、ホテル代金
⑧tuition
 授業料


⑨audience
 聴衆
⑩client
 依頼人
⑪customer
 顧客
⑫guest
 招待客
⑬spectator
 観客
⑭passenger
 乗客
⑮vistor
 訪問客

予約
⑯appointment
 面会などの予約
⑰book
 予約(手配)する
⑱reservation
 席などの予約

習慣
⑲custom
 社会的な習慣
⑳habit
 個人の習慣、癖

・英語の普通名詞には、細かく分類されているものがある。

・日本語で同じ意味であっても、明確に使い分けが必要である。