発音改善、毎日の英語学習における意識づけ

発音改善、毎日の英語学習における意識づけ

ブログ「DIY English」の制作者「大葉かむ」です。

みなさんは、自分自身の英語の発音に納得がいっているでしょうか?バイリンガルでもない限り、多くの人がコンプレックスや不満を持っていることでしょう。

英語学習を始めるにあたって、英語の発音改善は、英語学習を行う上で、まず最初に行わなければならない作業となります。しかし、この最初の作業だけで、その後一生改善が必要ないかというとそのようなことは、もちろんありません。英語の発音は、常日頃から改善を施し、少しずつネイティブに近づけていく作業が必要となります。

では最初に行う英語の発音改善ですが、どの程度の効果があるのかということになりますが、イメージとしては、「よくわからない言葉をしゃべっている」とネイティブが思っている状態から、「どうやら英語をしゃべっているようだ」と思われる程度の変化となります。

もちろん、外国人が英語と認識してくれるわけですから、日本人にとってはたいへん大きな改善ではあることは間違いないのですが、まだまだ改善の余地が残っているということも同時にいえます。

では、どうして一度に改善することができないのでしょうか?また、その後どのようにして、定期的な改善を行っていけばよいのでしょうか?その答えを得るためには、英語の発音に対して人間の脳がどのような働きかけをするのか、知っておく必要があります。その知識を得ることで、私のように英語学習全体の効率化が行えることでしょう。

今回の記事は、無意識に人間の脳が行っている処理を中心に、英語発音の改善方法について説明したいと思います。テーマは2つです。
最初の英語発音の改善で得られるもの
定期的な英語の発音改善方法

Advertisement

1. 最初の英語発音の改善で得られるもの

First English Pronunciation Improvement

本格的な英語学習を行う前に英語の発音改善を最初に行うわけですが、今回はこの発音改善の具体的な方法については触れません。興味がある方は、他の関連記事で詳細を書いてありますので、そちらをご覧いただけるとうれしい限りです。

さて、最初の英語発音の改善で得られるものについてですが、スポーツでいうところの基礎トレーニングだと思っていただけると分かりやすいと思います。つまり、これから英語の発音改善を行うための基礎体力をつけるということです。もちろん、初心者が初めてスポーツに取り組むようなものですから、その一回きりで十分な体力が身につくはずもありません。あくまでも、最低限の準備ということになります。

具体的に得られるものが、
舌の筋肉強化
一部の発音の改善
です。

舌の筋肉強化
日本人の舌は、ネイティブから言わせると「死んでいる」のです。私たちは、日本語を話すときにほとんど舌を動かしません

また、食事の際に口を閉じたまま食べる、むやみに笑った歯を見せないなど、昔からある日本人が「品がある」と思っている行動自体、つまり日本文化自体が英語の舌から遠ざけている大きな要因にもなっています。

なぜなら、下品な動作として、日本人は舌を歯につけたり、舌を振動させたりしないからです。そして、日本語は基本的に母音と子音がセットで1つの音を形成するため、さらに英語の発音を苦手にさせています。

一見、簡単に発音できるように思える英語の発音があったとしても、これまで日本語において、ほとんど舌を動かしていなかったため、口の中で舌がどの位置にあるか意識することですら難しいのですから、舌の一部だけを動かすような芸当などできるはずがありません。そのため、音が安定しない上に自信がない音になってしまいます。

そのもっとな原因が筋肉です。筋肉をつけるためには、舌を動かすしかありません。これは、スポーツの筋トレとまったく同じです。これまで生きてきた中で、まったくといってもいいほど動かしていなかった舌を最初の英語の発音改善で鍛えあげるわけです。

しかし、数ヶ月におよぶ発音練習を行って得られた筋肉であっても、やはり十分とはいえません。これは、ネイティブが小さい頃から舌を動かしていることを考えれば当たり前のことです。それでも、これまでまったく動かしていなかった舌を数ヶ月間も激しく動かすわけですから、かなりの筋トレとなり、見違えるほどの発音改善に繋がることは間違いありません。

一部の発音の改善
日本語と英語は大きくかけ離れていることは事実です。しかし、まったくもって違うというわけではありません。日本語の母音と子音を切り離すことができれば、英語の発音に近い音がかなり存在します。

例えば、日本人の「she」の発音は聞き取れるとネイティブは言います。これは、日本語の「し」の発音がほぼ「she」の発音だからです。

また、日本人は「s」の音を聞き取ることができます。その理由は、「す」にあります。言葉には、自分が発音できない音は聞き取れないという原則があります。この理由については後ほど説明しますが、実は日本人は普段から「s」のみの発音を気付かないうちに頻繁に使っているのです。

「す」という言葉は「う」を伴うため、息を全て吐いてしまう音です。例えば、「ありがとうございます」と言ったときに息を吐ききると思います。そして、次の言葉を発する前に大きく息を吸うはずです。

もし、「す」が言葉の間にきた場合、完全に息を吐き出してしまうと文章が途切れてしまいます。そこで、「su(す)」を「s」に変化させることで、息を吐ききらない工夫が日本語ではなされているのです。

恐らく、みなさんは無意識で行っているので気付かない人もいるかと思います。そこで、1つの例として結構耳にする「しゅんすけ」という男の人の名前を使って説明します。この「しゅんすけ」という名前を口にしてみてください。そして、「す」に意識を向けてみてください。「す」は「su」ではなく、無意識に「s」と発音しているはずです。これは「け」に言葉をスムーズに続けてあげるために、息を吐ききることなく「su」が「s」に無意識に変化しているのです。

このように、簡単な発音の改善で、かなり正しい英語の発音に近づける音が日本語には紛れ込んでいるのです。つまり、最初の英語の発音改善を行うことで、これらの音を正しい音に近づけてあげることができるというわけです。

Advertisement

2. 定期的な英語の発音改善方法

Regular English Pronunciation Improvement

最初の英語の発音改善で、荒削りながらも英語の発音に対する下地ができるわけですが、その後の定期的な改善をどのように行えばよいのでしょうか?

そのためには、人間の脳の仕組みについて知る必要があります。重要なことは以下の2つです。
自分が発音できない音は聞き取れない
聞こえる音を脳が無意識に変化させる

自分が発音できない音は聞き取れない
人間の五感というものは、実はかなりいい加減です。なぜなら、全てを正確に捉えて処理していては、脳の負担が大きすぎるためです。

例えば、指先は皮膚の弾力や指紋によって、物体の特性を捉えています。そのため、指の指紋がない状態(ボンドや除光液で表面が溶けた状態)では、その物体がざらざらしているかすら分かりません。また指の腹に高速(2000Hz以上、1秒間に2000回以上)で物体を押し付けた場合、その指の腹(皮膚の表面)が元に戻る前に打撃されるため、指の腹を固形物に押し付けたと脳は誤認識します

耳においても同じようなことが起きます。例えば、あなたがうるさいフードコードで、友人と話をしていたとします。しかし、あなたは友人の声をはっきり聞き分けて、話している内容を聞き取ることができるはずです。

これは、友人の声に脳が焦点を合わせ、それ以外の音をノイズと捉えて除去しているからです。つまり脳が必要としない音を排除しているのです。

英語についても同様のことが起こります。自分が発音できない音は、耳がその音を拾っているにもかかわらず、脳が不要だと思い排除にかかるのです。特に子音は、日本人には風を切るような音に聞こえるため、脳はどんどんそれらを切り捨てていくのです。

しかし、最初の英語の発音改善によって、正しい発音ができないため聞き取れないにしても、あなた自身がその音の存在を知ることで、何とか脳がその音を拾うように努力するのです。そして、少しずつ改善を行っていくことで、聞き取れない音がどんどん減っていく(脳がその音を必要な音として認識する)のです。

聞こえる音を脳が無意識に変化させる
脳が必要な音と認識したことで頭に入ってくるようになると、脳はどの音に当てはめるべきかと考え、仕分けを開始します

しかし、その音は日本語しか話せない状態では、正しく当てはめる場所がそもそも存在しないため、見つけることができません。そこで、脳はいい加減な仕事を始め、一番近いカタカナに変換して当てはめてしまうのです。

つまり、よくある「ra」も[la]も「ラ」に聞こえるという現象が発生するわけです。対策としては、上記と同じように正しい発音に近づけるように少しずつ改善していくしかありません。

この脳の仕組みを踏まえて、定期的な英語の発音改善方法について考えて見ましょう。やることは簡単で、「できる限り音読する」ということです。ただし、英語の発音を意識した上でです。

最初の英語の発音改善で、発音できるかどうかは別として、英語の発音記号は読めるようになっているはずです。

リスニングをするにしろ、英文法の問題を解くにしろ、常に発音を意識します。もし分からない単語や疑問に思ったことがあれば、辞書を引きます。辞書を引いたときに、まず発音記号を見て発音をしてみます。

ここで、カタカナは見ないようにしてください。正しい発音ではありません。次に、実際の音声を聞くことで、発音記号と自分の発音が正しいかを確認することができます。このようにして、少しずつ正しい発音に近づけていきます。

最後に重要なことを1つ、英語の発音に意識を向けて学習を進めていると、あなた自身の中でもっともひどいと思っている音が気になりだすはずです。その音を常に意識して、練習しているうちにどんどんワーストとなる音が入れ替わっていきます。その結果、全体の発音改善の底上げに繋がりますので、常に苦手とする音を見つけ出すことも意識して、英語学習を進めてください。